NASAの折りたたみロボットは、ローバーの入れない場所にも潜入できる

NASAのジェット推進研究所(JPL)は絶え間なく驚きを供給してくれる。その最新作がPUFFER(Pop-Up Flat Folding Robot)。このロボットのデザインは折り紙にインスパイアされたもので、折りたためることが大きな特徴だ。車輪を引っ込めて平たくなることで、一般のローバーが入れない高さ制限のある場所にも入っていける。つまり、遠い月や惑星の表面をもっと深く探索できる。

ロボットがどうやって動くのかは上のビデオか下のGIF動画を見ればすぐにわかるだろう。車輪はほぼ地面と水平になるまでつぶれ、それでもある程度駆動力があるので天井の低い場所でも移動できる。底面には充電用のソーラーパネルがあり、車輪のトレッドは45度の傾斜も登っていける。しっぽもついていて、ボットが動き回る際の安定を保つ。

PUFFERは宇宙だけではなく、地球でも有用だ。火山の噴火口など通常のロボットでは進入が困難で人間が行くのは不可能な場所で科学者を手助けする。次の段階はセンサーなどの科学研究に役立つ機器を付加し、無人運転(現在はBluetoothによるリモートコントロール)機能によって単独あるいは集団行動できるようにすることが目標だ。

大型のローバーが平らにつぶしたPUFFERをおなか一杯に詰め込んで走る場面を想像してほしい。調査すべき場所に来たら折り紙ロボットたちを野に放って詳細な探索を行う。私はペットにしたいので、そのための開発も進めてほしいものだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook