NASAのOSIRIS-RExが小惑星ベンヌでの岩石サンプル採取に成功

【アップデート】探査機は着陸し、サンプル収集に成功した。OSIRIS-RExは現在、サンプルとともに小惑星を離れており、問題がなければすぐに地球への帰路につく予定だ。

NASAの探査機OSIRIS-RExが小惑星に着陸しようとしており、その様子がライブ放送される。探査機は米国時間10月20日の午後に回収作業を行う予定で、計画通りに進んだかどうかはもうまもなく判明する。

OSIRIS-REx(Origins Spectral Interpretation Resource Identification Security – Regolith Explorer)は2016年9月に打ち上げられ(未訳記事)、その目的地となる小惑星ベンヌに到着して以来、予定軌道に入るために注意深いマヌーバ操作が行われてきた。

本日のミッションでは探査機が小惑星の表面に短時間着陸し、岩石の一部を吸い上げる「タッチアンドゴー(TAG)」の集大成だ。サンプル回収が確認されると、数秒後に探査機は再び上空に向けてジェット噴射し、ベンヌを脱出して帰路につく。

画像クレジット:NASA

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ミッションの実際のライブ配信は行われないが、NASAはOSIRIS-RExのテレメトリから得られた経過のライブアニメーションと、下降する際に撮影された画像を提供する予定だ。

2019年には日本の小惑星探査機ことはやぶさ2が非常に似たミッションを実施したが、こちらでは投射物を地表に発射して表面を撹拌し、より多様なサンプルを得るというさらに複雑な(そしてクールな)作業が行われた。

NASAのライブ放送は太平洋夏時間の午後2時から始まり、タッチダウンイベントは1時間ほど後の3時12分に予定されている。Twitchのフィードですべての作業の経過が報告され、YouTubeチャンネルのNASA TVでもライブ配信が実施される。降下とサンプル回収の画像も撮影されるだろうが、それらは遅れて到着するだろうから(100万マイル遠方から多量のデータを送るのはひと苦労だ)、最新情報はNASAのフィードから入手して欲しい。

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(翻訳:塚本直樹 / Twitter

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