Netflix、2015年第4四半期は世界で560万の加入者を獲得と発表―株価も急反発

netflix-earnings1

Netflixの第4四半期の決算がアナリストの予測を大きく上まわって好調だったことはわれわれが報じたとおりだ。同社の国際展開強化の計画も投資家に熱烈な歓迎を受けた。アメリカ国内の成長率には多少の弱みがあるNetflixだが、株価は急上昇した。

Netfilixの発表によれば、第4四半期に獲得した新規ユーザーは国外で約400万人、アメリカで156万人だった。外国市場でのユーザー増加が印象的な数字となる一方で、国内の成長が停滞気味であることが裏付けられたといえるだろう。「アメリカ市場におけるNetflixの浸透率が高くなるにつれ、新規ユーザー獲得が今までになく困難となった」決算レポートは述べている。

しかし株式市場は国内成長の鈍化を問題にしてはおらず、Netflixの株価は即座に12%もアップした。CEOのリード・ヘイスティングスは今年のCESで「Netflixは今年新たに130ヵ国に進出する」と述べている。インドやロシアなど巨大な人口を抱える国への展開は国際市場での成長への期待を大きく高めた。

さて第4四半期の決算レポートには大きなサプライズが含まれていた。Netflixは今年の第1四半期に600万人の新規ユーザーを獲得するはずだという。もしこれが実現すれば、昨年を含めた1年で最高のパフォーマンスの四半期となることは間違いない。CESでヘイスティングスが披露した国際展開の計画は効果あったというべきだろう。

Netflixの株価はヘイスティングスの発表の直後だけで9%アップしている。同社の株価は昨年第3四半期の決算発表が期待はずれだったために10%急落していた。

Netflixはこの1ヶ月、株価がジェットコースターのように急降下したことに悩まされてきた。しかしヘイスティングスの発表のおかげで、値下がりのかなりの部分を取り戻すことができたようだ。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。