Netflixが初のグローバルファンイベントをバーチャルで9月25日開催、今後のコンテンツをチラ見せ

Netflix(ネットフリックス)は、とっておきのニュース発表やオリジナルコンテン初披露などを行う、9月25日に開催されるグローバルのバーチャルファンイベント「Tudum」を発表した。Netflixで再生ボタンを押すと耳にする音にちなんでつけられたTudumは、映画や特別番組など同社の70を超える作品に出演したスターや制作に携わったクリエイターが登場する。

「当社初のグローバルイベントTudumの目的はシンプルです。世界中のNetflixファンを楽しませ、ファンに敬意を表するというものです」と同社の広報担当はTechCrunchへの電子メールで述べた。

イベントでは「Stranger Things(ストレンジャー・シングス 未知の世界)」「Emily in Paris(エミリー、パリへ行く)」「The Witcher(ウィッチャー)」「The Crown(ザ・クラウン)」「Cobra Kai(コブラ会)」「Bridgerton(ブリジャートン家)」などNetflixの最も人気の番組の制作者やスターとのインタラクティブなパネルや会話が繰り広げられる。また「Red Notice(レッド・ノーティス)」「Don’t Look Up(ドント・ルック・アップ)」「Extraction(タイラー・レイク -命の奪還-)」「The Harder They Fall(ザ・ハーダー・ゼイ・フォール: 報復の荒野)」「The Old Guard(オールド・ガード)」といった人気映画も特集する。

一部の大手企業は新型コロナウイルス感染症パンデミックの間に自前のバーチャルイベントの開催を始め、ライブストリームされるプログラミングへとシフトしたが、Netflixはそのうちの1社にすぎない。例えばDisney+は5月にNational Streaming Dayを記念したイベントを開催した。この手のイベントは、企業がオリジナルコンテンツを披露する新しい方法となっている。それまではさまざまな対面式のファンイベントを開催していた。

Netflixの今回の新しいファンイベントやGeeked Weekのような同種のものでは、同社は独自にイベントを開催できるため、オリジナルコンテンツを宣伝するのに他のプログラミングやコンベンションには頼らない。またNetflixにとって人気の復活番組を宣伝したり今後投入するコンテンツをチラ見せすることで、Tudumはさらに多くの会員を獲得する手段となりそうだ。

3時間にわたって開催されるTudumイベントのバーチャルライブストリームは米国時間9月25日土曜日の東部標準時間午後0時(日本時間9月26日午前2時)に始まる。YouTube、FacebookそしてTwitchで放映される。また、東部標準時間午前8時(日本時間9月25日午後10時)から韓国とインドのオリジナルシリーズ、映画、そしてアニメコンテンツを披露する特別先行上映も行う。

Netflixのイベント発表は、2020年にサービスを拡大し、新機能を追加したのに続く動きだ。同社は最近、ユーザーが今後のリリースを追跡できるようにする新しい「Play Something」シャッフル機能と、ユーザーが好むコンテンツを自動的にダウンロードする「Downloads For You」機能を導入した。今後に関してはというと、ゲーミングの促進がモバイルで始まり、iPhoneとiPadのアプリに空間オーディオをもってくる計画だとNetflixは述べた。

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画像クレジット:Sam Wasson / Getty Images

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(文:Aisha Malik、翻訳:Nariko Mizoguchi

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TechCrunch Japan

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