Netflixが新型コロナによる通信量増加で欧州でのストリーミング画質を30日間抑制へ

TechCrunchは19日、EU委員のThierry Breton(ティエリー・ブルトン)氏がNetflix(ネットフリックス)に欧州でのストリーミングの画質の抑制を求めたとの情報を入手した。全体の通信使用量を抑えるためだ。新型コロナウイルスの感染拡大で多くの人が自宅でのエンターテイメントとしてストリーミングサービスを使用している。

Netflixはこの求めに応じることを明らかにした。最初にBusiness Insiderに送り、TechCrunchにも共有した声明の中でNetflixの広報担当は以下のように述べている。

EU委員のティエリー・ブルトン氏やReed Hastings(リード・ハスティングス)氏との協議を受け、またコロナウイルスによる非常に困難な状況を考慮し、Netflixは欧州でのストリーミングのビットレートを30日間下げることを決めた。顧客に高品質のサービスを保証しながら欧州でのNetflix通信量を25%ほど減らすことになると予測している。

Netflixの通信量は、世界のデータ使用においてかなりの割合を占めてきた。2019年末のレポートでは、Netflixのストリーミングはインターネット通信全体の13%を占めた。Netflixは同社の通信への影響を最小限にするプログラムを展開している。1つの例として、コンテンツを物理的にエンドユーザーの近くにもってくることを目的に2012年に立ち上げたコンテンツデリバリーネットワークOpen Connectがある。

画像クレジット: Chesnot / Getty Images

[原文へ]

(翻訳:Mizoguchi

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。