NGINXを使っているWebサイトは今や1.46億, ニューバージョン1.6と1.7をローンチ

人気の高いWebサーバソフトNGINXを作っているNginx社が今日(米国時間4/24)、今や1億4600万あまりのWebサイトをNGINXがサーブしている、と発表した。1年前が9600万だったから、前年同期比で52%の増である。同社は、“世界最速で成長しているWebサーバ”を自称している。世界でなく、宇宙ならどうかな。

Web上の人気最上位サイト1000の中では、その39%がNGINXを何らかの形で使っている(前年は31.6%)。

これらの数字の発表と同時に同社は、バージョン1.6のNGINXを安定版リリースチャネルへローンチし、バージョン1.7をメインラインチャネルへリリースした〔公式発表〕。これらの数週間前には、NGINXの商用バージョンがリリースされた

NginxのCEO Gus Robertsonは、“この1年はたいへん好調で、v1.6と1.7のアップデートは、さらに好調な年の幕開けを告げるものだ”、と言っている。“弊社はオープンソースのコミュニティに強力にコミットしており、そのことを基に、今後の新しい大型機能もいくつか計画している。ユーザにはこれからも引き続いて、NGINXの高度な専門的技術によるパフォーマンスの高いWebアプリケーションのデリバリをご享受いただける”。

上で言及されている新しい大型機能のうち二つは、数か月後にローンチされる予定だ。ひとつは、NGINXの大量のインスタンスを常時動かしているユーザのための管理/監視ツールだ。もうひとつは、Linuxカーネルの最新の機能を利用するアーキテクチャ上の改良の数々。それらによってとくに、大量のコンテンツをキャッシュしながらサーブするサイトの、効率を上げることができる。たとえばWordPress、Groupon、Pinterest、Tumblrなどコンテンツ指向のサイトが、NGINXを使っている。

なお、同社はもうすぐ、サードパーティ製のモジュールAPIをローンチする。それによって、モジュールの動的ロードが可能になる。

 

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


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TechCrunch Japan

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