Node.js用パッケージマネージャnpmが法人化してシード資金$2.6Mを調達

学びやすくてしかもスケーラビリティが良いため、Node.jsはアプリケーションを開発するための非常に人気の高いプラットホームになっている。そしてNode.jsで書いたプログラムのインストールと公開と管理を助けるパッケージマネージャnpmが、True Venturesのリードにより260万ドルのシード資金を調達した。この投資ラウンドには、GoInstant.comの協同ファウンダJevon MacDonaldやGavin Uhma、Charles Beeler、それにNode Summitの主催団体Asynch Mediaも参加した。True VenturesのパートナーPuneet Agarwalが、npmの取締役会に加わる。

npmは現在、デベロッパに、60000近いモジュールへのアクセスを提供している。Node.jsのデベロッパはモジュールやパッケージを使って新しい機能を自分たちのアプリケーションに迅速に加えることができ、大幅な時間節約を達成する。

npmの利用規模は、今では相当大きい。1月にはダウンロード回数が2億回近くに達し、提供しているNode.jsのパッケージは総行数が10億行を超えている。C++とJSの部分のコードの総行数は、テストも含めて12万行を超えている。

このオープンソースのプロジェクトが作られたのは3年前のことだが、需要が盛況なため、サポートの充実を目指してnpm, Inc.という名前で法人化を図った。法人の立ち上げは昨年12月で、今回シード資金が得られたため、サポートサービスなどの一層の充実が期待される。

ファウンダでCEOのIsaac Schlueterは、それまでJoyentで同社のNode.jsをプロジェクト指揮していた。その前は、Yahooに在籍した。協同ファウンダのLaurie Vossは CTO、Rod BoothbyはCOOを務めている。

GoogleのJavaScriptランタイムV8を使用するNode.jsは、今ではGEやWalmart、Yahoo、Microsoft、LinkedIn、PayPal、Joyentなど、有名大企業も利用している。

とりわけJoyentは、その初期からNode.jsの最大の支援者で、Node.jsアプリケーションのためのデバッグやパフォーマンス分析ツールなどを商用のサポートサービスとして提供している。Joyentの協同ファウンダJason Hoffmanは、この、クラウドコンピューティングサービスのパイオニア的企業のCTOの座を昨年秋に去り、今ではnpmの取締役になっている。

画像: Flickr/Karunakar Rayker, CC BY 2.0のライセンスによる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


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TechCrunch Japan

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