Oculusのファウンダー、VRヘッドセットRiftの第1号機を自ら顧客に届ける

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何年何ヶ月もの期待を背に、バーチャルリアリティー・ヘッドセット、Oculus Riftが消費者の手に配られた。Ross Martinは、1月初めに始まったRiftの予約を一番に入れた人物だ。

祝意をこめて、Palmer Luckeyはファウンダー全員が署名したRiftヘッドセットを手渡すべく、Martinの働くアラスカへ飛んだ。その瞬間を捉えるために、PalmerはFacebook Liveを使って、配達と開封の様子をストリーム中継した。

それは、Facebook Liveがいかにタイムリーで〈ライブ〉であるかの証明だった。FacebookはOculusの親会社であり、それは今回の記録方式として選ばれた理由を説明しているかもしれない。


そして、アロハシャツとサンダルを履いたLuckeyが、Martinの働くアラスカのオフィスへやってきた。Luckeyは廊下を少し歩いた後、Martin に最初の消費者版Riftを手渡した。

「私はこの商品にとても長く関わってきたが、実際にこれを手に入れる人物はあなたが最初だ」と、Luckeyはビデオで言った。「私にとって作品のすべてを渡すような気持ちなので、あなたには必ず楽しんでもらいたい」。

これは最初に配達されたRiftだが、正式発売される月曜日にはさらに数多くの台数が届けられる。殆どの人たちは、大いに期待しているデバイスを手にするまでにはもう少し待つ必要がある。599ドルのRiftは、現在在庫切れで数ヶ月待ちだとOculusのサイトに書かれている。

Martinは職場にいたので、自分のパソコンにRiftを設定することはできなかった。このためLuckeyはバーチャルリアリティーゲームをする代わりに、週末に働くことがいかにばかばかしいかについてMartinとしばらく無駄話をしてビデオを終えた。

だが待て!その少し後に別のビデオが公開され、Martinが自分の経歴について少し話、二人はアラスカと犬ぞりの話などを始めた。

このビデオは、消費者向けバーチャルリアリティーにとって大きな瞬間だっただけでなく、シリコンバレーのファウンダーがパーソナルブランドを示すことへの執念を見せるものだ。いったいLuckeyは何を考えて、カーゴTシャツとビーチサンダル姿でアラスカにいるのだろうか。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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