OculusのCTO曰く「Gear VRではチャンスを逃した」

Oculus のConnectデベロッパーカンファレンスで、ベテラン幹部の一人が同社のベストセラー製品について思うところを語った。「われわれがQuestで未来にむけて進みつつある今、Gear VRについて少し追悼を捧げようと思う」とCTOのJohn Carmack氏が聴衆に向けて語った。

Carmack氏は、ソフトウェアは最新だがSamsungのスマートフォンは最新機種も今後の機種をこのヘッドセットをサポートしないので「最後の日は近い」と語った。

「われわれはチャンスを逃したと思っている」とCarmack氏は言う。「私は多大な努力を払ってきたし、われわれはこれをあらゆるモバイル製品の基盤として使ってきた」

Gear VRが最初に発売されたのは2014年で、Note 4向けのInnovator Editionを始め、サイズや回路を微調整したいくつかのバージョンを作ってきた。ユーザーはこのヘッドセットにSamsungのスマートフォンを差し込みOculusのソフトウェアを立ち上げて使用する。

Carmackによると、このヘッドセットシリーズは同社の圧倒的なベストセラーだったが、ユーザーの維持力は一番弱く、RiftやQuest、Goなどより劣っていた。ただし、体験を得るまでのハードルの高さやスマートホンとのバンドルで大量に配布されたとこを考えればさほど驚くには当たらない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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