Parrot、まるでXウイングのようなドローン「Swing」を10月に国内発売——物を掴めるミニドローンも

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フランスのドローンメーカーParrot(パロット)は、ユニークな新型ドローンを10月に国内発売する。まるでスターウォーズに登場する「Xウイング」のような翼の固定翼型機「Swing」と、変形型機「Mambo」の2モデル。価格はそれぞれ税別1万7000円、1万5000円となっている。

Parrotはフランスに拠点を置く有力ドローンメーカーだ。車載のインフォテイメントシステムやヘッドホンといった製品も手がけるが、2010年に初めてドローンを発売して以降、今では売り上げの約65%を家庭用・業務用のドローンが占めている。

垂直離着陸できる固定翼ドローンParrot Swing

Parrot Swingは、まるで映画・スターウォーズに登場する戦闘機「Xウイング」のような外観が特徴のドローンだ。このユニークな形状により、固定翼機でありながら垂直に離陸することができる。これを詳しく説明すると、離着陸時には固定翼についた4つのプロペラが空を向く”クアッドコプターモード”となり、垂直に離陸する。ここから”水平飛行モード”への切り替えは驚くほどシームレス。水平飛行モードでは最高時速29キロで高速に飛行できる。重量は73gで、最大飛行可能時間は8分間。

垂直離陸やホバリングも可能な固定翼ドローン Parrot Swift

Parrot Swingは固定翼ながら垂直離陸やホバリングが可能

通常のクアッドコプターと同じようにホバリング飛行が可能

通常のクアッドコプターと同じようにホバリング飛行が可能

水平飛行時の最高時速は29キロに達する。

キャノン砲を備えるミニドローン Parrot Mambo

一方のParrot Mamboは、63gと軽量なミニドローン。一見すると何の変哲もないが、遊び心をくすぐる機能を搭載している。それが「グラバー」と「キャノン」だ。

グラバーは、ものを掴むことができる機能で、紙を運んだり、角砂糖をつまんでカップに落としたりできる。キャノンはターゲットを特定し狙いを定め、おもちゃの弾を発射できる機能。ドローンで射的あそびを楽しめるというわけだ。このキャノンとグラバーは、アクセサリーとして本体に同梱。本体にはアタッチメントを介して装着する。

ものを掴んで運ぶことができる機能「グラバー」

ものを掴んで運ぶことができる機能「グラバー」

ドローンで射的あそびが楽しめる。弾は2mm、弾倉容量は6発

ドローンで射的あそびが楽しめる「キャノン」。弾は2mm、弾倉容量は6発

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グラバー、キャノンはレゴ風のアタッチメントを介して本体に装着できる

SwingとManboの共通仕様としては、3軸の加速度センサーを搭載。またスピード測定用に垂直カメラを搭載し、これを使ってスナップ写真を撮影できる。高度の測定には超音波を用いるが、高度が高い場合には気圧センサーも使う。

Bluetooth LEコントローラーも同梱。通信範囲は最大で60m

スマホを装着して使うBluetooth LEコントローラーも同梱。通信範囲は最大で60m

Parrotのクリス・ロバーツ氏

Parrotでアジア太平洋地域 バイス・プレジデント兼マネージング・ディレクターを担当するクリス・ロバーツ氏

Parrotのクリス・ロバーツ氏は、この新型ドローンについて「遊び心が満載なので、とにかく楽しんで欲しい」とコメント。またドローン市場の将来性については「6年前にこんな市場はなかった。この伸びを見れば成長ぶりがわかると思う」と自信を示した。

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TechCrunch Japan

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