Parrotがローエンドのドローン事業から撤退しB2Bに専念

ParrotはAR.DroneをCES 2010で発表した。DJIのPhantom 1より3年早かった。一見すると、Bluetoothのスピーカーやヘッドセットを作っていた企業には似合わないとも思われたが、同社はその後何年もドローンという成長分野で独自の地位を確保した。

2年前にこのフランスの企業は、消費者向けの製品から別の製品に移行する、と発表した。その後徐々に業績は縮小し、今週Wirecutterの記事によると、同社はトイ(超小型)ドローンを捨てることになった。

Mambo FlyのスタッフライターであるSigne Brewster氏は以下のように伝えている。

明らかに、中国のDJIの市場での強さに負けて、同社はAnafi以外のドローンをすべて閉鎖するのだ。その系統はDJIのMavicに酷似しているが、Parrotは折りたたみ式のクワッドコプターをエンタープライズのユーザーに向ける。4月にTechCrunchが書いたように、感熱カメラFlirを加えたことからは、建設労働者や消防士などを対象にしていることが分かる。

消費者やホビイスト向けのドローン市場はまだ成長を続けているが、近年その市場はDJIが完全に支配した。もちろんDJIもパワーアップしたMavicや、積載量の大きいMatriceやInspireでB2B市場にも取り組んでいる。

それらの製品は、消毒液の散布や、捜索、救助など、いろんな仕事に利用できる。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

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TechCrunch Japan

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