PayPayミニアプリ拡充を促進する「PayPay Accelerator Program」が参加スタートアップ募集

PayPayミニアプリ拡充を促進する「PayPay Accelerator Program」がスタートアップ募集

PayPayYJキャピタルEast Venturesは、スタートアップ企業を対象に、参加企業の成長支援と「PayPay」(Android版iOS版)のミニアプリ機能拡充を目的とした「PayPay Accelerator Program」の提供および参加企業の募集を開始した。募集締め切りは2020年12月4日23:59。開催期間は2021年1月〜2021年4月(予定)。

「PayPay Accelerator Program」

PayPay Accelerator Programは、PayPay、YJキャピタル、East Venturesの3社が協同で提供するプログラム。参加スタートアップ企業に対し、PayPayによる技術的支援、YJキャピタルおよびEast Venturesによるビジネス面におけるメンタリングサポートを実施する。参加対象となるスタートアップ企業は、業種は問わず、アーリーステージの企業が対象。

同プログラムで完成したプロダクトは、アカウント登録ユーザー数3300万人以上(2020年10月19日時点)が利用するPayPayのミニアプリとして提供できる。

なお、企業が自社サービスをミニアプリとして提供するには、「PayPay for Developers」で加盟店登録を行い、所定の審査に通過した場合のみ可能。また同プログラムにおいては、最終成果報告会において承認されたサービスにつき、ミニアプリとして提供を開始する予定。

PayPayミニアプリ拡充を促進する「PayPay Accelerator Program」がスタートアップ募集

  • 主な対象: 自社提供のプロダクトがすでにある、アーリーステージのスタートアップ企業
  • 条件: 決済と関係するサービスであれば業種は不問。プロダクトローンチ済み(β版やプロトタイプでも可)、シリーズBに未到達のステージ(株式などの資金調達累積2億円未満が目安)、売上または資本金がある(6ヵ月以上の運転資金)。個人での応募も可能だが、DemoDayまでには法人登記が完了していることが必要。またミニアプリ化を目指すプログラムのため、チームにはエンジニアがいることが条件となる
  • 募集締切: 2020年12月4日23:59
  • 開催期間: 2021年1月〜2021年4月(予定)
  • 応募方法: PayPay Accelerator Program内のPayPay Accelerator Programエントリーフォームより応募

「PayPay for Developers」でミニアプリに関するオープンAPI提供

またPayPayは、10月26日より開発者向けツール「PayPay for Developers」上でミニアプリに関するオープンAPIの提供を開始。APIドキュメントを公開しているほか、11月10日19:00から開発者向けWebinarを開催予定としている。

PayPay for Developersは、ECサイト・アプリなどオンラインサービスの決済システムとして「PayPay」を導入できる開発者向けツール。

ミニアプリとは、PayPayのパートナー企業が提供するサービスの予約や商品の注文・支払いなどのサービスを、パートナー企業のアプリをダウンロードすることなく、PayPayアプリ内で利用できる機能。現在、「PayPayモール」「PayPayフリマ」「タクシー配車」「ボーナス運用」「お金を借りる」「Uber Eats」の6つのミニアプリが「PayPay」で利用できる。

PayPayミニアプリ拡充を促進する「PayPay Accelerator Program」がスタートアップ募集

このミニアプリのオープンAPIにより、ミニアプリで自社サービスを展開したい企業側での開発が可能となり、PayPayをプラットフォームとして活用できるようになる。またPayPayは、決済という機能を超えて様々な企業サービスと連携することで、これまでよりもスピーディーに、より多くの企業のサービスをミニアプリとして提供し、ユーザーの利便性をますます向上させるとしている。

さらにPayPayは、オープンAPIを公開するだけでなく、PayPay Accelerator Program提供により、スタートアップ企業の先進的な技術、斬新なアイディアとのシナジーで、ユーザーの生活をもっと豊かで便利にする「スーパーアプリ」化を促進するミニアプリの提供・拡充を目指すという。

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カテゴリー: フィンテック
タグ: PayPay日本

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。