PDP-11のブート方法ハウツー

時代は完全にユビキタス・コンピューティングの時代で、IoTも普通の言葉になった。人とマシンを繋ぐ仕組みも多く出揃いつつある。しかしそんな時代でも歴史を振り返って見ることは大事なことだと思う。たとえばTrammell HudsonのPDP-11のブート方法などは(もしかすると)実用性もありとても楽しい。これを見て学習しておけば、いつでもPDP-11をたちあげて、そのモノクロスクリーンの上でAdventureを楽しむことができるようになる。記事を見ながら、古いマシンならではの、T型フォードなみの気難しさを思い出す人もいるかもしれない。

ちなみに、PDP-11とは最初にUnixを動作させたマシンだ。1970年にリリースされた16ビットコンピューターで、256Kのメモリと、スマートウォッチのPebbleにも劣る処理能力を持つCPUが搭載されていた。

下にあるのはシャットダウン時には取り外しを強いられるディスクドライブだ(ディスクドライブというのも、近いうちに消えていくのかもしれない)。

どの分野でも、古いマシンを動かしている様子というのは、どことなく面白いものだ。物置にしまいこんだAppleのNewtonや、Atari 800XLなどを動かしてみたくなる人も多いことだろう。ただ、昔のハードウェアを繋ぐことのできる周辺機器などはどんどん少なくなってもいる。昔のPCをつなげることのできるテレビや、その他アクセサリ類もどんどん消えつつある。シリアルポートをもつPCも少なくなってきているし、またGAME/TV切替器もすっかり見かけなくなってしまっている。

実際にPDP-11を触ったことのある人などは懐かしくてたまらなくなったことと思う。こちらに、ブラウザ上で動作する仮想PDP-11がある。昔を知ることで、今のiOSやAndroidをまた新しい観点から見つめられるようになるかもしれない。

via Adafruit

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(翻訳:Maeda, H