“あとで読む”老舗のPocketが日本語化、国内で最も保存されているサイトベスト10も発表

ネット上で面白そうな記事を見つけたけど読む時間がない。この記事はもう1度じっくり読みたい。そんなユーザーの願望を叶えてくれる“あとで読む”系サービスの老舗、Pocket(旧Read-it-Later)が19日に日本語化した。Pocketは世界では1100万人が利用していて、日本はアメリカとイギリスに次いで3番目に大きな市場。日本ではこれまでも英語のインターフェイスで利用できたが、日本語化でさらなるユーザー拡大を目指すという。

Pocketはネット上で見つけたお気に入りのページを保存し、PCやスマートフォン、タブレットなどあらゆるデバイスからアクセスできるようにするサービス。iOSやAndroid向けのアプリを公開しているほか、ChromeやFirefox、Safariでは“あとで読む”機能を追加するためのブラウザ拡張も用意している。機能面では「オフライン閲覧」や「Wi-Fi接続時のみ新しいアイテムをダウンロード」といったオプションを使うことで、携帯電話の通信を使わずにデータにアクセスできるのが特徴だ。

日本ではすでに、SmartNewsやGunosyといったニュースアプリからお気に入りの記事を保存できたり、TwitterやNAVER まとめなどの人気アプリとも連携。複数のネットメディアでもPocketに保存するためのボタンが設置されている。Pocketでは日本のユーザーに最も保存されているサイトトップ10も明らかにしている。ランキングは以下の通りだ。

  1. livedoor Blog
  2. Lifehacker
  3. Twitter
  4. GIGAZINE
  5. NAVER まとめ
  6. ギズモード・ジャパン
  7. アルファルファモザイク
  8. はてなダイアリー
  9. 暇人\(^o^)/速報
  10. MSN産経ニュース

Pocketは2007年8月に創業者のNate Weinerがサンフランシスコで設立した企業。同様のサービスとしてはInstapaperReadabilityなどがあるが、Pocketが最も老舗となる。旧Read it Later時代は有料サービスとして提供していたが、2012年4月にPocketに名称を変更するとともに無料化。2011年7月には250万ドルのシリーズAファイナンス、2012年7月には500万ドルのシリーズBファイナンスを実施した。プラットフォームは英語と日本語のほか、ロシア語、イタリア語、フランス語、ドイツ語、スペイン語で展開している。


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TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。