PortalのルーターはWi-Fiの隠れたチャネルを探して接続を高速化

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今朝(米国時間10/21)はルーターのことをちょっと考えよう。どこにでもある。必要である。誰も重視していない。これまでの数年間で消費者電子製品は激しく進化し多様化したのだから、そろそろルーターにも何かあってよいのではないか。サーモスタットや煙探知器をセクシーにできるのなら、あの目立たないルーターもなんとかしたら?

元Qualcommの社員たちが5月に興したPortalは、今の、デバイスだらけになっている家庭を、テクノロジーの力ですっきりさせることを、ねらっている。タッチスクリーンを売るSecurifiのAlmondや、電波の到達域を広げるLumaなどと違って、同社の製品はワイヤレスの帯域を単純な2.4GHzや5GHzよりも拡張しようとする。なんとなく、眉に唾をつけたくなる、一見すごい技術だ。

このシステムは、電波探知技術により、5GHzのスペクトルの未使用部分を見つけて利用する。このようなマルチチャネルの技術を、同社は“Fastlanes”(高速レーン)と呼んでいる。また帯域の特性に合わせてネットワークの利用を最適化するやり方を、“Smartlanes”(スマートレーン)と呼んでいる。

おっと、下図はそのマルチチャネルを表したGIFだ:

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これらのルーター技術を訴求した同社の5月のKickstarterキャンペーンは、16万ドルの目標額に対して、大金79万1862ドルを集めた。そして今日、この記事でご報告するのは、同社の小さな白いルーターの小売販売(予約販売)がAmazonで始まったことだ。Kickstarterの初期支援者よりも60ドル高い199ドルだが、来月の初めには配達される予定だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

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TechCrunch Japan

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