Red HatのコンテナプラットホームOpenShiftのアップデートに外部サービスへの接続インタフェイスを導入

Red Hatが今日(米国時間8/9)、OpenShiftプラットホームの今四半期のアップデートをリリースし、社内や社外のさまざまなサービスへの接続を作る機能、Service Catalogを新たに加えた。

OpenShiftは、KubernetesDockerをベースとするPaaSで、コンテナのスタンダードとしてOpen Container Initiativeを採用している。KubernetesはGoogleで開発されたコンテナ管理プラットホーム、Dockeは広く使われているコンテナ作成プラットホームだ。

企業が仮想マシンからコンテナへ移行していくに伴い、OpenShiftのようなコンテナデプロイプラットホームのニーズがますます高まっている。そして今やRed Hatの顧客の中には、Deutsche Bank, Volvo, United Healthのような有名大企業もいる。

Red HatでOpenShiftを担当するプロダクトマネージャーJoe Fernandesによると、コンテナへ移行しようとする企業は最近ますます多くなり、すべての企業が何らかの形でコンテナの採用を目指していると言っても過言ではない。今では“いちいち表に書ききれないほど多い”、と彼は言う。

同社の、コンテナを利用する顧客ベースの増大とともに、大企業のIT部門の現実的なニーズを満たす、コンテナ化アプリケーションの展開プラットホームが重要になっている。とくに最近よく聞くニーズは、コンテナ化したアプリケーションが社内や外部のサービスに容易に接続できるようにしてほしい、という要望だ。

Service Catalogは、アプリケーションストアみたいな機能で、デベロッパーがそこへ行って構成済みのコネクターを見つけ、それらをサービスへのインタフェイスとして利用する。それは会社のOracleデータベースへのコネクターのこともあれば、AWSやAzureのようなパブリッククラウド、すなわち社外的サービスへのコネクターのこともある。Fernandesによると、アプリケーションストアの比喩は適切だが、今のところ正規の調達の手順は組み込まれていない。それが今後の課題だ、という。

これまでも、顧客がサービスへの接続を自作できたが、それには大量の作業を要した。ユーザーの面倒な作業を要しない、パッケージ化されたやり方でないと、時間と労力を取られすぎる。

そのために登場したService Catalogは、今回のリリースではテクニカルプレビューだ。次のリリースは、今年の終わりになる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

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TechCrunch Japan

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