Robloxがハロウィーン期間中3日間ダウンした後に復旧、無料ブリトー原因説を否定

若い世代に絶大な人気を誇るゲームプラットフォームRoblox(ロブロックス)は、米国時間10月31日夜にTwitter(ツイッター)で、全世界でオンラインに戻ったと発表した。

この復旧は、3日間続いたシステム障害の後でのことだった。これは、Robloxのような巨大な規模のテック企業にとっては、やや珍しい連続したブラックアウトだった。同社は先に、原因は「内部システムの問題」であると述べていた。

Robloxの創業者兼CEOであるDavid Baszucki(デイビット・バシュッキ)氏は、業務復旧後の投稿で、「高負荷時にバックエンドサービスの通信に微妙なバグが発生したことが原因で、インフラの中核システムが過負荷状態になった」と説明している。

「これは、外部トラフィックのピークや特定のエクスペリエンスによるものではありません。むしろ、データセンター内のサーバーの数が増えたことが原因で障害が発生しました。その結果、Robloxのほとんどのサービスは、効果的なコミュニケーションと展開ができませんでした」とも。

「実際のバグの診断が困難だった」ため、特定・復旧に「予想以上の時間がかかった」とバシュッキ氏は述べている。

噂では、同ゲームプラットフォームとメキシカンファストフードチェーンChipotle(チポトレ)との間のプロモーションパートナーシップが、ハロウィーンの時期にRobloxプレイヤーに100万ドル(約1億1400万円)相当のブリトーを無料で配布することを計画していたことが、このクラッシュにつながったとされていた。Robloxは、今回の混乱はプラットフォーム上の「体験やパートナーシップ」によって引き起こされたものではないとツイートで否定している。

おりしも、Robloxのクラッシュは、Facebook(フェイスブック)がMeta(メタ)になるというリブランディング発表の直後に起こった。ユーザーがゲームを作ってプレイできるRobloxは、しばしばメタバースの象徴とみなされている。

今回の障害は、ハロウィーンの週末に若いユーザーにいら立ちを与えただけでなく、子供や10代の若者にゲームを売り込んで収入を得ているRobloxの数百万人のデベロッパーにも影響を与えた。Robloxは、8月時点で4300万人以上のデイリーアクティブユーザー(DAU)を抱えている。

この3日間の混乱が、月曜日に市場が開いたときに、Robloxの技術力に対する投資家の信頼を損ねるかどうかはまだわからない。

画像クレジット:Roblox

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(文:Rita Liao、翻訳:Aya Nakazato)

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TechCrunch Japan

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