SaaSアカウントや請求情報を一元管理可能な「NiceCloud」を運営するLBVが約1億円を調達

SaaSアカウントや請求情報を一元管理可能な「NiceCloud」を運営するLBVが約1億円を調達

企業のSaaSアカウントや請求情報を一元管理できるSaaS管理プラットフォーム「NiceCloud」を運営するLBVは2月25日、Coral Capital、ANOBAKA、個人投資家および金融機関から、総額約1億円の資金調達を発表した。

調達した資金により、開発体制を強化すると共にSaaS提供事業者との提携を進める。NiceCloudは、2021年3月にクローズドα版公開、また機能を強化した上で2021年夏にβ版をリリースすることを予定している。β版リリースに先駆け、上場企業やスタートアップを含む数十社が事前登録を行っているという。

近年DXによるデジタル化が進む中で、企業によるSaaS(Software as a Service)の利用、またSaaS提供事業者が増え続けており、SaaS国内市場規模は2024年には1兆円を超えるとも予測されている。

そのような中、1社あたりのSaaSの利用数が5~10を超える企業では、どの従業員がどのSaaSを利用しているかわからない、アカウントの発行や削除が面倒といった課題が発生してるそうだ。

LBVは、これらSaaSアカウント管理の課題を解決するためにNiceCloudを開発。NiceCloudは、企業が導入する各SaaSアカウントを一元管理し、どの従業員がどのSaaSを利用しているか、どれくらいの料金を支払っているかをダッシュボード上で把握でき、アカウントの発行・削除などの面倒な業務を自動化するとしている。

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カテゴリー:ネットサービス
タグ:LBV(企業)SaaS(用語)資金調達(用語)日本(国・地域)

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TechCrunch Japan

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