Salesforce、FQ1の売上は12.3億ドル、37%アップで予測を上回る

会計2015年度第1四半期(FQ1)、SalesforceのSalesforceの業績は予測を上回った。売上は12.3億ドル、うち「定期利用・サポート」によるものが11.5億ドル、「プロフェッショナルサービス」によるものが0.79億ドル。総売上は前年同期比37%アップ。

投資家らの予測は、売上12.1億ドルだった。

Salesforceは、1株当たり非GAAP利益も予測を上回る0.11ドルだった。アナリストの予測は0.10ドル。GAAPベースでは、1株当たり0.16ドルの損失だった。

ややこしいって? 同社のGAAPと非GAAPの1株当たり利益の相違に関する、冗長な説明は以下の通り。

当社の非GAAP数値は、株式ベース報酬による費用、1.31億ドル、無形財産の償却費0.44億ドル、転換優先社債に関連する非現金純利息費用、0.11億ドル、および2015年満期の0.75%転換優先社債に関する転換損失900万ドルを除外し、非GAAP長期予測税率36.5%に基づいている。

急成長中のIT企業がEPS(1株当たり利益)数値から除外することの多い、非現金費用をどう評価するかは各人の判断にお任せする。

Salesforceの株価は、時間外取引で3%前後上昇したが、その後0.6%増程度まで下げた。Salesforceの同四半期末保有現金および現金相当物は15.3億ドルだった。同社の時価総額は約323億ドル。

同社による来四半期の予測は、売上12.85~12.9億ドル、GAAP 1株当たり損失 0.13~0.12ドル、非GAAP 1株当たり利益 0.11~0.12ドル。

同社は年間売上予測を、52.5~53.0億ドルから、53.0~53.4億ドルへと上方修正した。

(なぜ非現金費用が重要なのか? 希薄化には費用がかかるため、株式ベース報酬全体を費用として差し引くことは、会社の利益を増やし1株当たり利益を押し上げる巧妙な方法である。しかし、費用であることに変わりはない。)

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


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TechCrunch Japan

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