Samsung、事故続出のNote 7の生産を「調整中」と認める

galaxy-note7_drawing

これはGalaxy Note 7の生産が停止されたという昨日のわれわれの報道をほぼ完全に認めたというに近い。今朝SamsungはTechCrunchに対して慎重に語句を選んで次のように述べた。

品質管理と安全性の確保をさらに推し進めるため、われわれはGalaxy Note7の生産スケジュールに一時的な調整を加えている。

Samsungは「停止(halt)」とか「一時中止(suspend)」という語句を使うことを避けているが、言っていることはわれわれが報じた内容とほぼ同じだ。この記事にはパーツのサプライヤーの幹部の証言内容も含まれている。この1月以上Samsungの新しいフラグシップ・デバイスは広報上の悪夢に覆われてきたが、ここにきて同社は対策のための大きな決定を行ったことを確認した。

この決定は対策部品に交換したはずのGalaxy Note 7に再び事故が起きたことを伝える多数の報道を受けて行われたものだ。乗客が持っていたGalaxy Noteから煙が出たためサウスウェスト航空のフライトはゲートに引き返して乗客を避難させる必要があった。いくつかのメディアはAT&T、T-Mobile、Verizonが問題のプロダクトの取扱を中止したというSamsungにとって大打撃となるニュースを伝えた。

その後Samsungはこれらキャリヤによるデバイスの取扱中止に関して声明を発表した、Samsungは取扱中止が事実であると認めると同時に事故件数が低くいものであるという印象を与える努力をしている。

Samsungは声明で次のように述べた。「われわれのパートナーであるキャリヤは損害が引き起こされたという報道を受けてGalaxy Note7の販売を中止し、交換を受け付けることにした。われわれはパートナーの決定を尊重する。われわれは当局、第三者の専門家と緊密に協力しており、調査が完了して明らかになった事実については公開していく。 記事の数は少ないとはいえ、われわれはどんな報道も真剣に受け取っていることを顧客に知ってもらいたい。もし製品に安全性に関する問題が存在するようであれば、SamsungはCPSC(消費者製品安全委員会)が認めた手順に従って直ちに問題の解決に当たる。」

アメリカの消費者製品安全委員会はこの問題を最初から注視しておろ、、先月中旬、公式にGalaxy Note 7のリコールを決定した(Samsung自身もこれに先立ってリコールを決めている)。同委員会は最近の事故調査にも深く関わっている。事故の発生場所は数州にまたがっているがまだリコールは宣言されていない。

続報があることは間違いない。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。