Silenceは、自動的にマナーモードに切り換えて(恥をかかせないで)くれるAndroidアプリ


誰もが経験したことだろう。大切な場面の真最中に、突然鳴り出した携帯電話を探して右往左往し、うるさいシラミを追い払うサルのようにスイッチを切る。そうかと思えば、マナーモードを〈オフ〉にするのを忘れて大切な電話を逃がしたことも。中庸というものがあっていい筈だ。

そう、もちろんある。ここ数日間AndroidアプリのSilenceを試しているが、私にとってこれは魔法と言っても過言ではない。

この控えめなアプリ名は、実際の能力を正しく伝えていない。簡単に言えば、このアプリは事前に設定したイベントに従って、携帯電話を黙らせる(あるいはバイブレーションさせる)。そしてあらかじめ決めておいた時間が経過すると、いつもの騒々しいスマートフォンに戻る。しかも、作れるイベントの数には制限がないので、まるまる一週間分設定しておくこともできる。たしかに、普通なら時間をかけない些細な仕事に対して、ちょっとした計画が必要になるが、少なくとも先週の私は、電話に出ないイヤな奴にならずに済んで少々穏やかな気持ちでいられた。

Silenceは、正確に言うと新しいアプリではないが、つい最近2.0のアップデートが公開されて多くの嬉しい新機能が追加された。例えばモバイルのデータ通信をオン・オフしたり、Googleカレンダーのイベントを取ってくることもできるようになった。恐らくもっとも重要なのは、通知、メディア、およびアラームの音量も、自動的に事前に設定した値に変えられるようになったことで、これで葬儀の真只中に間違いメールを受け取っても(起きたのだ、私に)、あまりうろたえずに済むことだろう。

確かにこれは、誰もが備えておくべき類のアプリではないが、その働きぶりは見事だ。コンセプトはシンプル、動きもスマートで、少々の広告が気にならなければ価格(無料!)もお手頃だ。SilenceはGoogle Play Storeのここで入手できる。

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(翻訳:Nob Takahashi)