Skully AR-1は、GPS、HUD塔載のスマートヘルメット

米国におけるオートバイの安全に関するデータはかなり寂しいが、Skullyのチームは、バイクライディングにスリルを求める世界中の人々に、安全レイヤーを追加しようとしている。

Skully AR-1ヘルメットは、CEOのDr. Marcus Wellerの文字通りフィーバードリームから生まれた。彼は一度ならずバイク事故に遭っていた。Wellerが夢で見たヘルメットは、HUD(ヘッドアップディスプレイ)とGPSを塔載し、後方の視界も与えてくれるものだった。夜中に目を覚ました彼は、このヘルメットを1時間かけて探した ― この世に存在することを確信して。

「当時私はオートバイさえ持っていなかったが、このヘルメッノを買うつもりになっていた。そして、自分で作る必要があることに気付いた」とWellerは言った。

数々のセンサー、マイクロプロセッサー、そしてカメラを複雑に組み合わせることによって、AR-1は、HUD、GPSナビ等の情報をライダーの約3メートル前に写し出す。彼らはこれをSynapseプラットフォームと呼ぶ。無段階自動焦点方式によって、ライダーがどこを向いてもGPSは明瞭に見える。

肝心なのは、もちろん、ライダーが路上の他の車すべてに注意を払い、道路標識等に気を散らさないことだ。それを考慮して、チームはライダーの後方を180度展望できるリアビューシステムも開発した。

それは自動車のリアカメラシステムと同じような働き ― ただし、視界はトンネルではなくパノラマ ― HUD画面でGPSのすぐ下に表示される。Wellerによると、これでライダーは、道順を知ると共に、レーン変更時に盲点となる部分を確かめることができる。

ヘルメットは、Bluetooth経由でスマートフォンとつながる。バッテリー寿命は最大9時間で、Weller曰く、それはバイクに(常識的に)乗り続けていられる最大時間だという。

Skullyは、このヘルメットを2013年末に発表し、10万人以上のベータテスト申し込みを受けた。そのコミュニティーを活用すべく、チームは今日(米国時間8/11)、Indiegogoで予約受付を開始した。目標金額は25万ドルだ。

Skully AR-1は、1399ドルでIndiegogoに登場するが(少数の低価格枠もある)、一般販売時には1499ドル近い値段になるとのこと。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook