Slackのプライベート共有チャンネルを使うと複数の会社が非公開会員制で会話できる

数か月前にSlackがベータで立ち上げたShared Channelsという機能は、複数の組織(会社や団体)が共有できるチャンネルだった。たとえばあなたのスタートアップは、PR会社や法律事務所とチャンネルを共有できるだろう。

しかし二つの会社の会話が互いに全社に見られては困ることもあるので、今日(米国時間1/17)同社はPrivate Shared Channelsというものを、やはりベータで立ち上げた。これは、共有チャンネルだけれど招待制で文字通りプライベート、非公開だ。

この機能は、二つの企業が、合併とか買収とか投資とか、まわりに知られたくないことを議論するのに適しているだろう。

招待されてない社員は、そんなチャンネルがあることすら知らないし、その内容は検索に拾われない。しかもこのプライベートチャンネルは、会話のどちらか一方だけをプライベートにすることもできる。たとえば合併の話は両者でプライベートにし、法律事務所との話は会社側では全社公開、法律事務所側ではプライベートにできる。

プライベート(非公開)とパブリック(一般公開)の分け方は、下図でお分かりいただけるだろう。

そしてアドミンのチャンネル管理機能には、これらの共有チャンネルの状況を見る能力が加わった。たとえば、我が社のどの部課の連中がどこの会社のどの部課と共有チャンネルで会話しているか、なんてことが分かる。

目下、共有チャンネルは有料ユーザーがベータを利用できるだけだが、すでに有料ユーザーの1/3はベータに参加しているそうだ。また有料ユーザーの2/3は、ゲストアカウントを利用して、他の会社のユーザーが一時的に自分の会社にアクセスできるようにしている。つまり、複数の会社間でSlackを使いたい、という複数企業のコラボレーションニーズは、とても強いのだ。

Slackはベータ終了時期をまだ明らかにしていないが、有料ユーザーなら今でも全員が利用できる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

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TechCrunch Japan

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