SoftBank Capital、ニューヨーク拠点のスタートアップ専用ファンドを設立


みなさんにグッドニュース! 少なくともニューヨークで資金調達しようとしているみなさんにとっては。

日本のメガキャリアー、ソフトバンク株式会社の投資子会社SoftBank Capitalは、5000万ドルの資金を調達完了し、その全額をニューヨーク拠点の初期段階スタートアップに投資する計画であると先ほど発表した。

この新しいニューヨーク基金は、SoftBank Capitalのジェネラル・パートナー、Jordy Levyが指揮をとり、スタートアップ・エコシステムの強化を願うニューヨーク州自身も出資している。新ファンドの大きなルールは、資金を受ける会社はニューヨークがホームでなければならないことだ。同ファンドは、中心地ニューヨーク市に焦点を絞るようだ。

これはSoftBankにとって、今年3番目の超集中的ファンドだ。去る2月、同社はアジアのテク系スタートアップ立ち上げのために、2.5億ドルを調達した。4月には、日本のスタートアップ向けにYahoo! Japanが2000万ドルを出資した

この出資についてLevyに尋ねたところ、彼はこれを “drop down” ファンドであると語った。即ち同ファンドはさらに大きいファンドに付随するものであり、自身による投資に加えて、他のSoftBankファンドからの投資を支援することもできる。

Softbankは、これまでにもニューヨークでいくつか成功している。同社のポートフォリオに含まれるニューヨーク拠点の企業を見ると、Buddy MediaがSalesforceに約8億ドルで買収され、OMGPOPはZyngaが1.8億ドルで買収、Huffington Postは3.15億ドルでAOLへ、そしてHyperpublicもGrouponに買収された

Softbank Capitalによると、同社はこれまでにニューヨークだけで32件の投資を行っている。

[NYC Photo Credit: Randy Lemoine on Flickr]

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(翻訳:Nob Takahashi)


投稿者:

TechCrunch Japan

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