Sony、世界一面白くない製品を発売

Digital Paperをご紹介しよう。Sonyの最新Eインク式タブレットだ。iPadでもあり、Eリーダーでもあり、おそらく月の石でできているのだろう。価格は1100ドルで5月に米国で発売される。あなたが買うことはないだろうが。

13.3インチ、「レターサイズ」のDigital Paperは、一般消費者向けではない。もちろん私のためでもない。Sonyはこれを、膨大な経費予算を持つだまされやすい法律専門家に売ろうとしている。これはメモを取るためのデバイスだ。そのフレキシブルEインクディスプレイは、光学・アクティブ両方のデジタイザー・タッチスクリーンを備え、指およびスタイラスの入力を受け付ける。画面上で直接書類に赤を入れる。ファイルはシェア可能なリポジトリに保存される。

大変残念なことにソフトウェアがサポートしているのはPDFだけだ。

Sonyこの端末を昨年日本で発売した。発売以来、できることはPDF文書の編集と閲覧だけだ。WordとExcelの文書は変換してこのデバイスで閲覧できる。しかしやはりPDFだ。そして、Digital Readerが指摘しているように、テバイスにメールクライアントはなく、追加のソフトウェアをインストールすることもできない。”What you see is what you get.” だ。

デバイスはWi-Fi、2.8GBのフラッシュストレージ、microSDカードスロット、13.3インチ・フレキシブルEインクディスプレイを内蔵し、解像度は1600×1200。バッテリーは3週間持続する。本体はわずか厚さ6.8 mm、重量358グラム ― これはiPad Airの半分以下だ。

Digital Paperは、来たる5月から米国でWorldocを通じて販売される。法律専門家のための文書管理を専門とする米国拠点の企業だ。私は買わないだろう。私は法律専門家ではないし、メモを取るには今後もiPadを使う。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook