SonyがGoogle Glassの自滅を待っていたかのように独自の電脳眼鏡を再デビュー

 

SonyのSmartEyeglass Attach!は今年のConsumer Electronics Show(CES)でデビューし、既存の眼鏡やゴーグルなどに装着して使う点がユニークなスマートアイウェア(smart eyeware)だ。コンセプトとしてはGoogle Glassと同じ物だが、Google Glassがこけた今となって、上のようなデモビデオをしっかりと発表するSonyの根性がおもしろい。

でもスマートグラス(電脳眼鏡)は、Googleよりも本来デバイスメーカーであるSonyが出す方が似合っている。同社は、特殊なスポーツファン向けのアクションカメラや、企業のニーズに対応したVAIOシリーズなど、ニッチ的な製品も少なくない。このSmartEyeglass Attach!は、これまでのGoogle Glass的なSmartEyeglassをモジュール化してユーザの自由度を高め、産業用としても、あるいはアクションスポーツ用としても、高価な専用デバイスの必要性をなくし、いろいろな実際的ニーズにより簡易に対応しようとしている。

Sonyは、このプラットホーム向けの開発をデベロッパたちに勧めている。これはいわばSonyのスマート眼鏡バージョン2.0だから、Googleのように途中で放り出さず、長期的に取り組むと見てよいのだろう。むしろSonyは、Google Glassが遺した、スマートグラスに関する世間の理解、さまざまな情報、そして、産業界や企業、ヘルスケアなどの分野における用途や使い方のイメージ、などなどをきわめて有利に利用できる立場に、今いる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))