Spheroが音楽教育スタートアップを買収

Spheroの教育分野への方向展開が、初期段階の今どのように進んでいるのかを正確に述べるのは難しいが、同社は最近資金調達を行い、既に新しいスタートアップたちを買収している。このBB-8の玩具で有名になったメーカーは、本日(米国時間6月22日)の朝、Specdrumsを買収したことを発表した。Specdrumsはコロラド州ボルダーのスタートアップで、指輪に接続したアプリを用いて音楽を作成できるプロジェクトでKickstarterを成功させた

一見したところ、それは奇妙な組み合わせだが、Spheroは明らかにSpecdrumsが持つウェアラブル技術を、新しいSTEAM(科学/技術/工学/芸術/数学)教育への注力に向けての力強い援軍だと考えている。

「私たちは音楽演奏が素晴らしい教師だと確信しています。Specdrumsの追加によって、私たちは製品ロードマップの中のSTEAMの”A”を強化しています」とSpheroのCEO、Paul Berberianはニュースに関連したプレスリリースで述べている。「Spheroの持つ基盤と、Specdrumsの創業者たちがすでに完成させた基礎によって、教室やそれ以外の場所で、好奇心を大いに触発し続ける大きなチャンスを手にできたと考えています」。

Specdrumsが、より大きな会社にどのように適応していくかはまだ見守る必要がある、しかし現時点ではSpheroは、今年の終わりから来年の始まりにかけて、最初の音楽製品を再発売することを約束している。Spedrumsの最初の製品は、同社が2017年に行ったクラウドファンディングキャンペーンの終了後に完売していた。

一方Spheroは、同社から沢山出されたディズニーブランドのロボット玩具が、以前のStar Warsのときのような成功を続けることができなかったことから、数十人の従業員を解雇し、今年はあまり調子のよくないスタートを切っていた。当時、同社は教育への注力を倍増することを約束し、最近行った資金調達ラウンドの1200万ドルを使って、その目標を達成しようとしている。

今回の買収に関する条件は開示されていない。

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(翻訳:sako)

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TechCrunch Japan

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