Spotifyが北米のテスラ車両にやってくる

米国とカナダのTesla(テスラ)オーナーは、これまで要求してた無料でのSpotify Premiumの統合の恩恵を受けられるかもしれない。

TeslaでCEOを務めるElon Musk(イーロン・マスク)氏は米国時間8月14日の夜遅く、Spotify Premiumの統合が「もうすぐくる」とツイートした。彼は以前にも北米地域へのSpotifyの導入について語ったことがあるが、その時期については触れていなかった。言い換えれば、Spotifyの統合は来週か、あるいは6カ月後という可能性もあるわけだ。

それでも、米国とカナダのすべてのTesla車両に統合されている音楽ストリーミングサービスのSlacker Radioに満足していない多くのユーザーにとっては朗報だ。ヨーロッパやオーストラリア、香港のオーナー向けには2015年後半からSpotify Premiumが統合されている。

2007年にローンチされたSlacker Radioは、リスナーの好みにあわせてカスタマイズ可能なラジオステーションを提供している。無料購読が可能なこのサービスは、DJを使ってプログラムをキュレートすることでSpotifyやPandoraとの差別化を図り、一時は音楽プレーヤーまで発売した。しかしその努力もかなわず、Slackerは2019年6月末時点の月間アクティブユーザー数が2億3200万人、有料購読者が1億800万人のSpotifyの影に隠れている。

Slackerは2017年に、エンターテイメントとライブミュージック・パフォーマンスにフォーカスしたストリーミングサービスを展開するLiveXLiveによって、5000万ドル(約53億円)と株式で買収された。

LiveXLiveは昨年、80局以上のオリジナルラジオ局をもつデジタルラジオ放送プラットフォームのDash Radioとの提携を発表した。この契約により、DashがSlacker Radioで利用できるようになり、そのラジオ放送をストリーミングサービスにて幅広く展開することになる。

[原文]

(翻訳:塚本直樹 Twitter

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TechCrunch Japan

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