StopLiftは、セルフレジの万引きをリアルタイムで監視する


もし、Whole Foodsで万引きをしてそれをネットに書いたりしたことのある人は、繰り返す前によく考えた方がいい。Malay KunduのStopLiftというサービスが目を光らせている。

StopLiftは、カメラと画像認識システムを組み合わせることによって、店のレジ(有人、セルフ共)を監視して、万引きや「スイートハーティング」(店員が共謀して行う窃盗行為)の兆候を見つける。

Kunduは、MITの修士とハーバードのMBAを持ち、卒業以来の起業家だ。プロジェクトの資金は個人で調達した。

「当初は自己資金で始め、後に民間投資家から資金を調達した。彼らは小売業に投資をした経験から、〈在庫減耗〉の有害さを知り尽していた」

アイデアのきっかけは、Walmartにおける「減耗」がチェーン全体で年間10億ドルの損失を与えているという記事を読んでいた時だった。彼は、空港でテロリストを発見するための「リアルタイム顔認識システム」にも関わった。それらを組み合わせることによって、問題解決のためのプロジェクトを複数立ち上げた。

「在庫減耗のおよそ1/3はビデオに捕えられているが、そのビデオのうち実際に見られているのは1%以下だ」とKunduは言った。「われわれは本格的なビデオ解析によって、レジ係や客による商品の取扱いを分析し、POSデータとリアルタイムで比較する」。

つまりシステムは、見た物と売れた物を比較する。レジを通過する品物は、カートの下段にあってもチェックされる。データはリアルタイムで分析され、窃盗行為があればマネージャーに通知される。

同社は現在月間10億ドルの取引きデータを処理しており、リアルタイム監視ではなくデータマイニングを使用するライバルと競っている。これは小さいが魅力的な市場だ。彼らはこの監視技術によってセルフレジシステムを合理化して、小売店の時間と費用を削減しようとしている。つまるところこのシステムの目標は、買い物の楽しみを増やし労力を減らすことにある ― 万引き犯以外にとって。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook