TechCrunch School第3回は3月5日、受付開始! テーマは「スタートアップ企業のマーケティング戦略」

1月末に第1回を開催したTechCrunch Schoolは早くも第3回目となる。3月5日水曜日の夕方6時から、再び東京・秋葉原(末広町)で100名規模のミートアップを開催する。今日から参加申し込みの受け付けを開始したのでお知らせしたい。

今回のテーマは「スタートアップ企業のマーケティング戦略」だ。TechCrunch Schoolの1回目と2回目は大学生・大学院生を対象としていたが、今回はスタートアップ企業のマーケティング担当者やCxO、中でも特にCMO(チーフ・マーケティング・オフィサー)の肩書きを持つ人、そうした役割を設置する必要性を感じている起業家などの参加をお待ちしている。

今回はゲストスピーカーとして、プレスリリース・ニュースリリース配信サービスの「PR TIMES」でマーケティング本部アカウントプランナーを務める千田英史氏、自動家計管理・資産管理ツールを提供する「マネーフォワード」代表取締役社長でCEOの辻庸介氏(ブログ)、日本最大級のクラウドソーシングサイト「クラウドワークス」の代表取締役社長でCEOの吉田浩一郎氏(ブログ)の3名をお呼びしている。

千田氏には今どきのPRの成功事例を国内・国外でご紹介頂き、どういったPR手法が存在していて、なにがトレンドなのかといったことをお話し頂く。ネット上のバズ(シェア)によって爆発的に成功したキャンペーンの話など、昨今のトレンドが感じられるようなトピックをお話し頂けると思う。

クラウドワークス吉田浩一郎CEO

クラウドワークスの吉田氏はマーケティングについて「お金で広告を打ってもダメで、共感を得られるような文脈づくりが重要」と言う。革新(イノベーション)とは商品を見直すことよりも関係を見直すことが重要といい、クラウドソーシングについても「コストダウンが本質ではない。個を活かした「共創」によるモノ作りの始まりである」という風に捉えてメッセージを出しているという。企業のCSRっぽいキレイすぎる文言という気がしなくもないけれど、若い頃にビジョンや夢のない起業では人がついて来ない(裏切られた)という苦い経験したという吉田氏だからこその、本気の理念なのだろうと思う。使ってみれば分かるが、確かにクラウドソーシングというのは無味乾燥な発注・下請けという関係などではない、ということが多い。それがサービスを使ったことがない人に伝わらなければマーケットは広がらない。

マネーフォワードの辻氏も「共感」という言葉を使う。「KPIだけ見ていてもダメ。KPIからは共感が見えてこない。数字だけを見ていると(正しいことや、やるべきことを)やってるよう見えてしまう」という。これは私も同感だ。最近のネットのサービスは毎日のようにメールを送り付けてくるサービスがあってウンザリすることが増えた。数字だけ見ていれば、再訪率は上がるように見えるだろう。しかし、画面の前でウンザリしているユーザーがいることを想像しているだろうか、と感じることがある。

マネーフォワード辻庸介CEO

さて、辻氏は新聞やテレビといったマスメディアから、TechCrunchというニッチな専門媒体まで幅広いメディアの人間と付き合っていく中で、どういう頻度、ネタでプレスリリースを出すべきか、どういうストーリーにすれば記事になるのかといったことを考えながらマーケティング戦略を立てているという。「一般紙の記者は担当ジャンルが2、3年で変わるので、知識が追い付かないこともある。だから人間関係と同じで、分かってくれていると思ったら誤解されてたということも起こる」という失敗談なんかもパネルディスカッションでは共有してくれるだろう。ここら辺は、TechCrunchとしてもスタートアップ側の皆さんに知ってもらいたいことがあるので、私もそういう話ができればと思っている。

このほか、「C向けとB向けのマーケティングの違い」「スタートアップ企業の社長は自ら客寄せパンダとなるべきか?」「競合サービスとの差別化より市場拡大のメッセージを出すべきか?」といったようなテーマでパネルディスカッションができればと思っている。

さて、今回のパネルディスカッションでは、会場でのみ聞けるトークの時間として「オフレコタイム」を設けようと思う。パネルの模様は動画コンテンツとしてTechCrunch上での公開を考えているのだが、アーカイブに残る前提では話しづらい本音というのがある。

今回も参加は無料。19時半以降の交流会では食事とドリンクも用意するので、是非早めにお申し込みをいただければと思う。

TechCrunch School #3
スタートアップ企業必修!
「スタートアップ企業のマーケティング戦略とは?」
【開催日時】 3月5日(水) 17時半開場、18時開始
【会場】 東京・末広町 3331 Arts Chiyoda 3331 Arts Chiyoda地図
【定員】 100名程度
【参加費】 無料
【参加資格】 スタートアップ企業のCxO、CMO、またはマーケティングに携わる方
【ハッシュタグ】#tcschool
【主催】 AOLオンラインジャパン
【協賛】 PR TIMES
【内容】18:00~18:05 TechCrunch Japan挨拶
18:05~18:20 講演セッション「いまどきのPR成功事例」(PR TIMES 千田英史氏)
18:30~19:30 パネルセッション「スタートアップ企業のマーケティング戦略とは?」パネラー:
千田英史氏(PR TIMES)
辻庸介氏(マネーフォワード 代表取締役社長CEO)
吉田浩一郎氏(クラウドワークス代表取締役社長CEO)モデレーター:
西村賢(TechCrunch Japan編集長)

19:40~21:00 懇親会(アルコール、軽食も出ます)
【申し込み】イベントページから事前登録必須
【事務局連絡先】tips@techcrunch.jp


投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。