TechCrunch Tokyo 2014の見どころをダイジェストで紹介するぞ!

きたる11月18日、19日に東京・渋谷ヒカリエで開催するスタートアップの祭典「TechCrunch Tokyo 2014」まで1週間を切ったが、ご登場いただくスピーカー陣が「ほぼ」出揃ったのでダイジェストでお伝えしたい。「イベントまで1週間を切って『ほぼ』ってどういうこと?」とツッコミが入りそうだが、もしかしたら追加でお知らせできるかもしれないのでご容赦いただければと思う。(タイムテーブルはこちらから)。

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DAY1(11月18日)

シリコンバレーで次に来るサービスは?

さて、初日のオープニングセッションを飾るのは、シリコンバレーのテック業界で時代の寵児ともてはやされている「Product Hunt」の創業者、Ryan Hooverだ。Product Huntをざっくり言うと、イケてると思ったプロダクトに投票やコメントを書き込み、投票数が多いプロダクトほど上位に表示される仕組み。パッと見は、投票機能のある掲示板だが、Product Huntがスゴいのは、シリコンバレーのVCたちが参加し、日々チェックするサイトというポジションをあっという間に築き上げたことだ。セッションでは、米TechCrunchのライターとしての経験を持つSerkan Totoが、「シリコンバレーで次に来るアプリ・サービスは?」というテーマでRyanにインタビューする。

斬新なUIで注目、10億ドル企業入り目前のデートアプリ

続いて登場するのは、「ユニコーンクラブ」(短期間で時価総額が10億ドルを超えた稀有の成功事例)入り目前と評されるデートアプリ「Tinder」のバイスプレジデント、Rosette Pambakianだ。ロサンゼルス発のTinderは、スマホで異性の写真を見て「好み」「好みじゃない」と直感的に右へ左へと写真をスワイプしていくテンポの良いインターフェイスが特徴。この斬新なUIはファッションや学習、ニュースなどのアプリにも採用されるなど注目を集めている。登壇するRosetteは、そのままTinderのモデルになれそうな風貌の女性の持ち主。デートアプリで10億ドル(約1000億円)と言われてもピンとこないかもしれないが、彼女はTinderの戦略や、実際に周囲の人々がどう使っているかも含めて話してくれると思う。

クレイジーな起業家の創業ストーリーが目白押し

午後のセッションはファウンダーストーリー(創業物語)が目白押しだ。トップバッターはIPOも噂される企業向けクラウドストレージ「Box」を手がけるSam Schillace。彼はバリバリのテクノロジストでありながら、連続起業家としてもシリコンバレーで有名な存在。Google Docsの生みの親としても知られる。続いて、「部屋中どこでもワイヤレス充電」といいうニワカには信じられないテクノロジーを開発するOssiaのHatem Zeineや、学費がバカ高い米国の4年制大学をディスラプトすると豪語する「MakeSchool」のJeremy Rossmannなど、クレイジーな起業家の話はぜひ生で聞いてもらいたい。

このほかにも、「若さか社会経験か? 成功する起業家に必要なもの」や「超小型開発ボードのEdisonがWeb開発者に開くIoTへの道」をテーマにしたセッションがあったり、ドローンの先駆者である仏Parrot電子署名プラットフォームのDocuSignの講演があったり、ソフトバンクのPepperくんを魔法の指輪「Ring」で動かす夢の共演まであったりする。

10代がハマるネットサービスとは

海外スピーカー勢の後に控えるのは、日本人によるパネルディスカッションだ。まずは「10代がハマるサービス」というテーマで、10代のユーザーを多数抱えるスタートアップ3社が登壇。「ざわちん」や「けみお」といった10代に人気のタレントを生み出したと言われるツイキャス、HIKAKINをはじめとした国内の人気YouTuber約30人が所属するuuum、中高生向けオンライン学習塾「アオイゼミ」の代表が、普段は垣間見えにくい10代ネットユーザーの利用動向を話してくれる。

若手独立系VCが語る、注目分野とは

初日最後のセッションには、若手独立系ベンチャーキャピタリストである、ANRIの佐俣アンリとSkyland Venturesの木下慶彦が登場。スタートアップを取り巻く環境や彼らが注目する領域、さらにはベンチャーキャピタリストという生き方などについて、2人やその投資先を取材してきたTechCrunch Japanの岩本有平がぶっちゃけトークを繰り広げてくれることだろう。

そうそう、パネルセッションの裏番組にはなるが、日本で最も「CTO密度」の高い、CTOのためのイベント「CTO Night」も昨年に引き続き開催する。今年は「CTO・オブ・ザ・イヤー」を選出するピッチ・コンテスト形式として、9社9人のCTOの日々の仕事の成果をシェアし、たたえ合う場にする予定だ。

DAY2(11月19日)

今さらポータル?「Syn.」の方向性を聞く

2日目のオープニングセッションに登場するのは、スマホ向けの新ポータル構想「Syn.」の仕掛け人、KDDIの森岡康一だ。Syn.の発表時には「今さらポータルか」という声も聞こえてきたりして、ネット上での評判は必ずしも芳しくなかったのは事実。しかし、彼は「いまスマフォになだれ込んできているユーザー層は、ヤフーポータルにすら自分で辿りつけない人。こうした層にネットを楽しく便利に使ってもらうにはどうすれば良いのか、という課題に対する回答の1つがSyn.」と語る。そんなSyn.の狙いと今後の方向性についてお聞きする予定だ。

世界で勝負できるプロダクトとは

続いてのセッションには、フリマアプリ「メルカリ」の小泉文明、ニュースアプリ「スマートニュース」の鈴木健、リアルタイム型対戦脳トレアプリ「BrainWars」を手がけるトランスリミットの高場大樹が登場する。これまで海外進出をうたうスタートアップは数あれど、実際に「成功」と呼べるほどのプロダクトはほとんどなかったように思う。そうした中、スマートニュースは米App Storeのニュース部門、BrainWarsは同ゲーム部門でそれぞれ1位を獲得。国内のフリマアプリ市場で存在感を示すメルカリも9月に米国進出を果たし、本気で市場を取りに行っている。彼らには世界で戦えるプロダクトの作り方について聞く予定だ。

左からトランスリミット高場大樹さん、メルカリ小泉文明さん、スマートニュース鈴木健さん

同じ時間帯には、「スタートアップのためのモバイルEコマースと決済」というテーマで、PayPalのCorrado Tomassoni、ウェブペイの久保渓、Showcase Gigの新田剛史によるパネルディスカッションも行われる。

もちろん今年もやります、スタートアップバトル

ランチ休憩後には、イベントの目玉企画とも言える「スタートアップバトル」が始まる。今年は書類審査に応募した113社の中から選ばれた12社が自身のプロダクトを披露。優勝企業には賞金100万円を贈呈する。ちなみにスタートアップバトル直前には、昨年優勝した「Ring」を手がける吉田卓郎が登場する。彼にはスタートアップバトル優勝から紆余曲折を経て一般販売までこぎつけた話や、実際のデモを見せてもらう予定だ。

(おそらく)興奮冷めやらぬスタートアップが終了し、表彰式までの2時間も見逃せない。大学講義配信サービスの総称として使われる「MOOCs」ブームの火付け役となったUdacityのバイス・プレジデントClarissa Shenがオンライン教育の現状を語ったり、初日に続いての登場となるRyan HooverがProduct Huntの創業秘話を語ってくれる予定だ。同じ時間帯には、TechCrunch Japanとリクルートとのコラボレーションによる日本最大級のWebアプリ開発コンテスト「Mashup Award 10」も開催している。

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投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。