Teslaが保険商品を販売へ

Tesla(テスラ)は保険商品を開発中で1カ月ほどで発売する計画だ。CEO Elon Musk(イーロン・マスク)氏が米国時間4月24日の第1四半期決算会見でアナリストらに語った。

「現在世に出ているどの商品よりも魅力あるものになる」とマスク氏は言った。

同氏は、それがどんな保険商品になるのか詳しくは語らなかったが、同社のオートパイロットシステムに重点を置くものになることは間違いない。オートパイロットは高度な運転支援システムであり、この分野の史上最も堅牢かつ最も議論のあるシステムだ。

そしてマスク氏は、Teslaはすでにオートパイロットの情報を保険会社に提供していることを付け加えた。その情報は保険料を安くすることを目的にしている。

「来月販売開始するわれわれの保険商品でも、その情報を保険料算出に組み込む予定だ」とマスク氏。

Teslaには「情報裁定の機会」があると同氏は言った。同社は走行データを入手することが可能であり、運転と自動車のリスク特性を直接知ることができる。Teslaの保険を購入したい顧客は、「常軌を逸した運転をしない」ことを約束する必要がある」とし、できない人も保険には入れるが保険料が高くなるだけだと付け加えた。

保険のスタートアップであるRootなどは、オートパイロット機能のついているTesla車のオーナーに割引料金を適用している。

Teslaは第1四半期に予測より悪い7.02億ドルの損失を計上した。これは1株あたり4.10ドルに相当し、予想を下回る配車台数や、車両のコストと価格の調整などが同社を黒字への道から遠ざけた。

損失には1.88億ドルの臨時支出が含まれている。一時損失を調整するとTeslaの損失は4.94億ドル、1株当り2.90ドルになり、前年同期の3.35ドルより少ない。Teslaは組織再編およびその他の経常外費用によって、さらに6700万ドルの支出があったことを報告した。

Teslaの第1四半期売上は45億ドル、2018年第4四半期は72億ドルだった。営業キャッシュフローから資本支出を除いた数字は9.2億ドルの損失となり、前四半期の9.10億ドルの利益から下落した。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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