TikTok特化MCNのNateeが1.2億円調達、インフルエンサーマーケティング効果の可視化プラットフォーム開発

TikTok特化MCNのNateeが1.2億円調達、インフルエンサーマーケティング効果の可視化プラットフォーム開発

「若者 × データ」を追求するTalent Development Companyである「Natee」(ナティ)は11月9日、1.2億円の資金調達を実施したと発表した。引受先は、XTech Ventures、アカツキ「Heart Driven Fund」、キュービックベンチャーズ、マネックスベンチャーズ。

今回の資金調達により、提携インフルエンサーが抱える総勢2800万人のフォロワーに対して、効果的なインフルエンサーマーケティングが実施できるデータプラットフォームの開発を進める。

インフルエンサーのオーディエンスデータ、広告案件の実績、ファンの実購買データなどを学習することで、従来ブラックボックスだったインフルエンサーマーケティングの効果を可視化・最適化でき、(1)成果報酬型、(2)CPA-MAX、(3)リーチMAXという広告主の3つの目的に合わせた最適なインフルエンサーマーケティングが可能になるという。

2018年11月創業のNateeは、「人類をタレントに!」をミッションに掲げ、TikTokに特化したインフルエンサーを抱える事務所としてMCN(マルチチャンネルネットワーク)事業をスタート。2020年1月にはTikTokと公認MCN契約を締結したことで、よりプラットフォームと連携した精緻なクリエイティブデータの取り扱いが可能となり、広告主にとって最適なインフルエンサーマーケティング提案を実施できるようになった。

現在提携インフルエンサーは総勢157名となり、TikTokをはじめ、Instagram、YouTubeなどの提携インフルエンサーの全SNSにおけるフォロワー総数は10ヵ月間(2020年1月-10月)で約2倍となる2800万人にまで伸長。また創業1期目と比較し、2期目の年間売上高は20倍の成長。月間の案件数も昨対比(2019年9月-2020年9月)で15倍以上に増加した。

関連記事
バーチャルYouTuberの人数が1万3000人突破、人気1位はファン数286万人のキズナアイ
Appleが簡単動画作成アプリClips 3.0発表、縦位置ビデオサポートでTikTok世代を狙う
ライブスビデオでインフルエンサーマーケティングを強化するAmazon Live
高級ヘアサロン向けサイネージでインスタのSpark ARを活用した新サービスが登場
「TikTokの可能性を信じて全張りする」TikTok特化のMCN、Nateeがアカツキなどから資金調達

カテゴリー: ネットサービス
タグ:Nateeインフルエンサー / influencer(用語)TikTok(製品・サービス)資金調達(用語)日本

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。