TipTalkは、セレブに料金を払ってテキストやビデオメッセージをもらえるサービス

BYRON BAY, AUSTRALIA - MARCH 27:  Fans react to The Wailers performing live on stage at the 2016 Byron Bay Bluesfest on March 27, 2016 in Byron Bay, Australia.  (Photo by Mark Metcalfe/Getty Images)

有名人にとって、無限のデジタルファンレターに返信する価値はなかった ー これまでは。TipTalkは、セレブがブライベートなテキストや写真、ビデオに値段をつけられるサービスだ。オフの時間にもファンと深い関係を結びつつ、少なくとも数秒の注目を保証することで、利益を得ることができる。

本物のセレブやウェブのスターがソーシャルネットワークに投稿したとき、どれほどの公開コメントが集中するかを考えれば、1対1の瞬間に金を払おうという集団がいることは間違いない。そして、ファンを集めることには長けているが収益化に難のあるインフルエンサー、例えば中程度のミュージシャンやInstagram王に、TipTalkはその情熱を金に変える手段を提供する。

TipTalk Discoverやり方は、TipTalkのiOSアプリをダウンロードして、1ドルのクレジットをいくつか買い、スターを選んでテキストか写真かビデオの返信を価格に応じてリクエストして、返信を待つだけ。人生の教訓やセレの意見、愛する人のためにサブライズのバースデーメッセージを頼んでもいいし、コラボレーションを提案したり、ただ大好きであることを伝えるだけでもいい。

インフルエンサーは自分の料金を決める。知名度の低いタレントは、現在
テキストが20ドル、写真が50ドル、ビデオが100ドルというのが相場のようだ。最大100人分のリクエストから選んで返信を送り、収入を得ることができる。セレブは50%を受け取り、Appleが30%、TipTalkが20%を得る。48時間以内に返信がなかった場合にはファンに返金される。スターは全員本人であることが確認されている。

アイデアは、共同ファウンダーのOwen DeVriesが、何十万通ものメッセージをファンから受け取るというInstagramのスターと話していたときに思いついた。彼らは週に2〜3回返信していた。DeVriesが、もしお金をもらったら何通返信するかを尋ねたはころ、そのスターは自由時間を全部宛ててもいいと答えた。

ウェブのスターはブランドの支援を求めることが多く、ミュージシャンなどのアーティストは、ソーシャルネットワークで自分の商品を宣伝する。しかし、TipTalkはその中間に位置して、全員にスパムを送らずに収入をあげることを可能にする。

現在TipTalkにいるインフルエンサーは、必ずしも有名人ではない。46人の中で有名な方なのが、オリンピック金メダリストスキー選手のBode Miller、Playboyのプレイメートオブザイヤー、Jayde Nicole、Real Housewives of Orange Countyのスター、Gretchen Christine Rossi、Kim Kardashianのセックステープの男、Ray Jといったところだ。人々を引き寄せ、収益を上げるためには、こうしたC級ではないありふれた名前が必要だ。

TipTalk Screenshots

現時点でTipTalkにもっとも近いのは、高価なコンサート前の交流イベントか、Eスポーツのスターやポルノカメラガールが、寄付した相手に公共ストリームで呼びかけることなどだ。しかし、TipTalkはオンラインでプライベートな体験を、決められた料金で提供し、両者の都合のよい時間に非同期で行われる。やや迫力にかけるとしても。

共同ファウンダーでCTOのZachary MelamedはTipTalkを、「インフルエンサーの時間と知識のためのマーケットプレイス」と呼んでいる。以前から供給はあったが、膨大な需要と適切な動機付けがなかったことから、TipTalkがつなぐべき隙間が生まれていた。

メディアは無料で容易にコピー可能で、自分が何を大好きかを証明することが困難な世界では、ファンはヒーローと自分だけの親密な体験を持ちたがる。ツアーバスや空港の滑走路で、セレブたちがTipTalkで返信を書き、フォロワーを根っからのファンに変えつつ、懐を温めているところが想像できるだろう。

原文へ
 
(翻訳:Nob Takahashi / facebook

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。