Toonstarではユーザー自身が漫画アニメのキャラクターになれる、顔認識技術を使って

ToonstarのCEO John Attanasioによると、彼の目標は“新しいCartoon Network”を作ることだ。

Attanasioと協同ファウンダーのLuisa Huangは共にWarner Brothersの役員だったので、Cartoon Networkと同じ企業の傘の下で働いていたことになる。Attanasioが語るToonstarのアプローチは、“モバイルで、一口サイズで、対話的な”アニメコンテンツを作ることだ。

具体的には、同社のiOSアプリではユーザーが漫画のキャラクターをカスタマイズして、自分の顔の表情でアニメできる。そしてそのアニメをToonstar自身やFacebook Live, YouTube Live, Musical.lyなどにライブでストリーミングし、それを見ている人が自分のアニメを加えて対話する。たとえば、画面に猫を放り込むとか。

animojisを連想する人がいるかもしれない。それはAppleが先月発表した、顔認識技術でアニメする絵文字だ。でもAttanasioによると、二つのサービスはそれぞれ目指すものが違う。animojisはコミュニケーションのツールだが、Toonstarは純粋にエンターテインメントだ。それに、ToonstarもiPhone Xで現状のまま使える。

さらに彼の主張では、こういうことをやるために必要な顔認識技術は前からあった。今回新しいのは、彼によると、“セルフィー(自撮り)文化との融合”だ。Toonstarではユーザーが自分をほかのキャラクターに変えられるし、キャラクター全員を変えることもできる。

Toonstar Demo

Toonstarアプリは今日(米国時間10/12)、ベータテストを終えた。同社によると、3か月のベータ期間中に2万名のユーザーが集まり、彼らが作った漫画の総ビュー数はのべ5000万回に達した。

さらに同社はThe Walking DeadのSkybound Entertainmentとパートナーして、同社のコミックの一部をToonstarのメニューに加える予定だ。

Skybound NorthのCEO Catherine Winderは、声明文でこう述べている: “Toonstarとのパートナーシップはすばらしい。漫画のライブストリーミングには、消費者とプロダクションの両方にとってユニークなアドバンテージがたくさんある。リアルタイムの対話によってファンは自分の好きなキャラクターと、とても斬新な方法で結びつける”。

Attanasioの構想では、Toonstarを単なるアニメチャネルで終わらせたくない。むしろ、新しい知財が生まれる場所にしたい。“次のRick and MortyはToonstarから生まれるかもしれないし、次のBojack HorsemanもToonstarから来るかもしれない”。

同社はScience Inc.のリードにより、二度目の資金調達を行った。それにはJon GoldmanのGC VR Gaming Tracker Fund, Manta Ray, そしてSocial Startsが参加した。金額は公表されていない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

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TechCrunch Japan

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