Truly.amはオンラインデート相手の写真を検証する顔認識サービス

今日(米国時間10/27)のTechCrunch Europeハッカソンで一番クールだったハックは、ここ数ヶ月間世界を股にかけてハッキングしているウルグアイのプログラマー2人の作品だ。Truly.amを使うと、オンラインで話している相手が誰であるかを確認できる。Facebookや出会いサイトで誰かから写真が送られてきたとき、どうすればそれが本当に写真の人物かどうかがわかるだろうか。Truly.amは、WebRTCやSkyBiometry顔認識APIなどの便利なHTML 5ツールを使って、会話の相手(あるいはオンライン出会いサイトで会う相手)が、実際に本人かどうかを調べる。

しくみはこうだ。見知らぬ誰かが写真を送ってくる。あなたはTruly.amへ行き、その写真をアップロードしてその人物のメールアドレスを入力する。するとその人物にメールが送られ、彼なり彼女は認識アルゴリズムを学習させるために、ウェブカメラを使って自分の写真をその場で何枚か撮らなくてはならない。この写真がTruly.amにアップロードされると、顔認識サービスが元の写真と比較して、結果をTruly.amがユーザーに伝える。

このプロジェクトを作ったプログラマー、Agustin HallerとDayana Janbifの2人は私にこう話した。ネットでは匿名でいたいことも多いが、時にはどうしても、話している相手のことをもっと知りたいことがある。このハックは、彼ら自身のAirbnbでの経験からアイデアの一部を得たそうだが、オンライン出会いサイトのユーザーが喜ぶことは間違いないと私は思う。この手のサイトでは、今も偽画像が横行している。

彼らは将来このアイデアを拡張して、LinedIn、Xingなどのプロフェッショナル向けサービスのデータも含める計画だ。顔認識サービスはここで利用できるので、自分のオンラインデート相手の候補を調べてみてもよいかもしれない。 

原文へ
 
(翻訳:Nob Takahashi)


投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。