Tumblr、投稿画面をリニューアル。「軽量ブログ」プラットフォームから、Twitter風のインタフェースに変更

tumblr logoTumblrがダッシュボードのリニューアルを行ったのには、お気づきだろうか。ダッシュボードをコンパクトにして、閲覧と投稿との間にあったギャップも取り去ってしまおうとする目的で行われたようだ。従来は、全画面にわたるブログ風のダッシュボードから投稿・共有を行うようになっていた。それが新たにTwitter風の軽量投稿画面に変わったのだ。

これまでTumblrは「軽量ブログプラットフォーム」として、自らを位置づけてきていた。ブログとしては「軽量」ということで、気軽に使ってもらえるようにと考えてのことだ。WordPressサイトを構築するような苦労はいらない。ドメインを取得して、自前のサーバを用意するなどということも、もちろん必要ないということが、従来の売り文句だった(何を言っているかわからないかもしれないが、昔はサイトを運営するときにはそういう諸々の準備が必要だったのだ)。

しかしTumblrは「ブログ」にルーツを持ちながら、写真などのメディアや、リンクの「共有」に力点を置きつつある様子。写真ミームのための場所として存在感を示しつつ、また昔なつかしのアニメーションGIFの再発見の場所としても利用されつつあり、Tumblr側もそうした利用方法を推奨していくつもりのようだ。

マイナーチェンジに見えるかもしれないが、Tumblrの方向性を示すものとなるだろう。簡易ブロギングというようりも、一層「ソーシャル」を意識した存在となっていくのだと思われる。利用者も実際のところ、簡易版ワードのような編集画面で投稿する「簡易ブログ」の世代ではなく、Google DocsやTwitterないしはFacebookの編集画面に慣れた「ソーシャル世代」が多いようだ。

Tumblerによれば、今回の変更はダッシュボードと閲覧画面にて、統一性のあるエクスペリエンスを提供するためのものだとのこと。「読んでいる時と同じような感じで、そのまま投稿することができるのです」とのことだ。

もちろん、今回の変更に反対する人もいる。投稿画面がシンプルになった分、いろいろなオプションが指定できなくなった。たとえば写真投稿ページでは、以前はできたレイアウト選択ができなくなっている(ドラッグしてレイアウト指定をすることができるとTumblr側は言っている)。

旧版と新版の画面を貼っておく。徐々に新しい画面が広まっていくものと思われる(訳注:本記事は2日ほど前のものですが、訳者の環境に新しい画面が来たタイミングで翻訳いたしました)。

旧版

Tumblr old text

Tumblr old photo

新版

Tumblr-new text

Tumblr new photo

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(翻訳:Maeda, H)