Twitter、「非ログイン」ユーザーの対応に本腰

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Twitterは、ログインしていないユーザーに使いやすくするためのアップデート2件を発表した ― これまで同社があまり真剣に対応してこなかったユーザー層だ。

まず、Twitterはウェブページを改訂した。ログアウト中のユーザーが、興味のあるメッセージや写真、ビデオ等をログインすることなく閲覧しやすくするもので、今回対応する国を増やした。これまでこのページは、米国および日本だけで提供されていた。また、23の国で、モバイルユーザーのログアウト体験を改善したと同社は言っている。

これまでのTwitterのトップページは、なぜこのサービスを使うべきかが殆ど説明されていなかったため潜在ユーザーを困惑させていた。新しいページでは、Twitterが新参者にずっと入りやすく感じられる。

それはTwitterにとって長年の課題だった。同社はユーザー基盤の拡大に苦戦を続けている ― ウォール街が上昇を期待する指標だ。しかしその一方でTwitterは、同サービスをアカウント保有者やログインしっぱなしのユーザー以外の人々が、はるかに多く利用していることを知っている。

実際、Twitterは過去に、5億人もの人々がログインもユーザー登録もすることなく、立ち止まってツイートを読んでいると語った。同社はこうした人々へのリーチ ― および収益化 ― のための新たな方法を実験してきた。

トップページをユーザーがサイトを見やすくするように改訂しただけでなく、 プロモーテッドツイートを、アカウントを持たない人々に表示するテストも行った。そして、ログアウト中のユーザーへのTwitterプロフィールページの見せ方についても検討を重ねた。

Twitterはまず、改訂版ウェブページを公開し、ユーザーがスポーツ、ニュース、エンターテイメント、テクノロジー等のトピックを閲覧できるようにした。このページは、それ以来多少進化をみせ、Twitterが収集したモーメントや「特集」コンテンツを強調し、編集を前面に出すものになっている。

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そして、おそらくこのウェブページの海外展開以上に重要なのは、今日(米国時間2/2)Twitterが、同様のアップデートをモバイルでも公開すると発表したことだ。

「これまでも個々のツイートを見ることはできたが、記事を探したりTwitterで今起きている会話を知ることは、ログインなしには困難だった」とTwitterチームが今日の発表に書いた。「これからは新しいニュース記事を発行される度にチェックしたり、スポーツゲームのプレイ毎のアクションを見たり、誰もが話題にしている2人のラッパーのやりとりを見ることもできる」

2つのアップデートの背景にある意図に変わりはない。Twitterを、コアなユーザーグループを成すメディアおたくたち〈以外〉にとって魅力的にすることだ。

新しいページのタイムラインは23ヵ国で提供され、ユーザーがモバイル端末からTwitter.comを訪れた時に表示される。

新しいモバイル版ホームページは以下の国々で公開される:アルゼンチン、イタリア、インド、インドネシア、オーストラリア、オランダ、カナダ、ケニア、コロンビア、サウジアラビア、スペイン、ドイツ、ナイジェリア、ブラジル、フランス、ポルトガル、メキシコ、英国、韓国、台湾、南アフリカ、日本、米国。

上記の国々ではデスクトップ版のページも同時に公開される(米国と日本は既に提供済み)。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

投稿者:

TechCrunch Japan

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