Twitter、10億ドルを目標にIPOを申請。銘柄シンボルはTWTRに

先ほどTwitterは、かねてから予想されていたIPOを申請した。公開時には10億ドルの調達を目指しており、その結果、Ev Williams、Jack Dorsey、Biz Stoneをはじめとする同社の株主やファウンダーらの中から数多くのミリオネアが生まれるだろう。現時点で申請書類に評価額は書かれておらず、情報筋によると同社がまだ決定していないためだという。

Twitterの売上も初めて公表された。2012年の売上は3.169億ドルで0.794億ドルの損失。2013年は前半だけで既に2.536億ドルを売上げ、損失は0.693億ドル。これは昨年時点での予測をわずかに上回っているが、年間6億ドルのペースは大きく下回っている。全体で、Twitterは創業以来4.186億ドルの損失を出している。

Twitterはこの初回売出しで4億7261万3753株を売出す予定だ。同社によると現在月間アクティブユーザー数(MAU)は2.183億人で、彼らが3000億件のツイートを生みだした。このMAUは、大方の予想より著しく少ない。昨年12月に同社はMAUを2億人と発表している。Twitterは、現在1日当たり2億件のツイートを配信していると言っている。

Twitterによると、MAUの75%(1.6125億人)が、モバイルデバイスからのアクセスであり、総広告売上の65%がモバイルから来ている。これは、IPO申請時にモバイル売上が全くなかったFacebookとは非常に対照的だ。

Twitterは、2013年第2四半期に同社サイトから発信されたツイートから、300億回の「オンライン・インプレッション」が発生したと言う。現在同社はスパムアカウントの比率を、MAUの5%以下と推測しているが、この数字は必ずしも正確ではないかもしれないと言っている。

雇用面では、2012年6月以降に従業員を900名増やしたとTwitterは言っている。これは90%増に当たる。現在の従業員総数は2000名を越える。

TwitterのIPOはここ数ヵ月間大いに期待されたホットな話題であり、先月のツイートで明らかになったTwitterによる「秘密の」申請がニュースになった。極秘の申請が可能になったのは、JOBS法案のおかげであり、売上10億ドル以下の企業は、直ちに詳細を明らかにすることなくIPO申請ができるようになった。

Twitterはいくつものリスク・ファクターを申請書類に列挙しており、同社ビジネスが損われる可能性として、「影響力のあるユーザー、例えば世界的リーダー、政府高官、有名人、アスリート、ジャーナリスト、スポーツチーム、報道機関、ブランド、特定年齢層など」が、ライバル製品の方が重要であると結論を下した場合、潜在ユーザーに同社の製品やサービスの価値と有用性を納得させられない場合、 およびスパムその他の敵対行為や、同プラットフォームの不適切な利用に対処できなかった場合を挙げている。

画像提供:Lisa Cee

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(翻訳:Nob Takahashi)


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TechCrunch Japan

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