Twitter、Q3決算は売上3.61億ドルで目標を上回るも、ユーザー成長率鈍化で株価は8%ダウン


アップデート:Twitterは時間外取引で現在10%前後値を下げている。同社のCEOはCNBCのインタビューで自社について、大規模デジタル広告業界で「最も成長の速い会社」であると語った。

本日(米国時間10/27)の通常取引終了後、Twitterは第3四半期の決算報告を発表した。売上は3.61億ドル、非GAAPベース1株当たり利益は0.01ドルだった。ウォール街の予測は、それぞれ3.51億ドルと0.01ドルだった。

Twitterは、通常取引で3%近い低値だったが、決算報告後さらに急降下した。

同社の売上は前年同期比114%増。GAAPベース純損失は1.75億ドル、非GAAPでは純利益700万ドルだった。同社の期末時点の現近保有高は36億ドル。

GAAPベースで、Twitterは1株当たり0.29ドルの損失だった。

同四半期にTwitterは売上の85%をモバイル広告から得た。直前の四半期は、売上3.12億ドル、1株当たり2セントの利益だった。

Twitterの広告売上は一年前と比べて109%成長し、同社の「データライセンシングおよびその他の売上」部門は、さらに大きく171%伸びた。

Twitterの同四半期中の平均月間アクティブユーザー数は、2.84億人で、対前年比23%アップ。2.71億人から増えたこの数字を、一部の投資家は物足りなく感じたに違いない。Twitterは売上予測を上回り、利益予測も達成していることから、おそらくこれが現在の株価急落の主たる要因だろう。

四半期中同社が獲得した新規月間ユーザーは1300万人で、前四半期の1600万から減少した。ユーザー成長率の鈍化を同社投資家は忌み嫌う。その事実は、IPO以来同社の決算報告4回中3回に影を落としている。

Twitterの時価総額はこの日の終りに300億ドルをわずかに上回っていたが、現在は大きく水位を下回っている。現四半期に関してTwitterは、売上4.4~4.5億ドル、調整後EBITDA約1億ドルを見込んでいる。

この会社は、財務目標を上回りつつ、ユーザー数成長で未達あるいは失望させる結果を残してきた歴史を持つ。Twitterはユーザー基盤を収益化することに関して完璧な仕事をしてきたが、換言すれば、基盤自体の拡大には苦戦している。もしTwitterが今のユーザー基盤を広げられなければ、より遅い長期的売上成長見込みを、短期的成長で補うことができなくなる。Twitterは、この先に大規模な成長が控えていることを投資家に信じさせるためにも、より多くのユーザーを獲得する必要がある。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


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TechCrunch Japan

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