Twitterが右翼を挑発する政治的な問題を扱うビデオ制作会社のジェームズ・オキーフ氏を偽アカウントに関するポリシー違反で永久停止

Twitterが、右翼の扇動者で政治的教唆ビデオの製作会社Project Veritasを作ったJames O’Keefe(ジェームズ・オキーフ)氏を、彼が非公認の方法で複数のアカウントを利用し、同社の「プラットフォーム操作とスパムに関するポリシー」に違反したとして禁止した。オキーフ氏はすでに、名誉毀損で同社を訴えると発表している。

米国時間4月15日午後にとられたこの禁止措置を、Twitterは「永久停止」としている。Twitterによるとその禁止措置は、彼が「偽のアカウントの運用」を禁じる規則に違反して「複数のアカウントを使って会話を人為的に増幅したり、混乱させたりする」ことを試みた後に生じたという

これは、オキーフ氏が複数のアカウントを使用して禁止されたことを示唆している。通常、職業的アカウントと個人的アカウントなどの場合にのみ、複数のアカウントが認められている。

目ざといユーザーたちは、オキーフ氏の最後のツイートに、Jesse Hicks(ジェシー。ヒックス)記者のなりすましを非難する皮肉な内容が含まれていることに気づいた。ツイートに貼られた画像にはおそらくヒックス氏のものと思われる一部を隠した電話番号が写っており、これも個人情報の投稿を禁じているTwitterの規則に違反している可能性があるが、この件に関するコメントは同社に拒否されている。

【更新】画像は実際に再編集されていた。スクリーンショットを撮った人物が行ったかと思っていたが、元のツイートでは最初の数字が削除されていた。

オキーフ氏の支持者たちによると、彼のアカウントは、同報道機関に政治的偏見があることを認めたCNNの従業員の盗撮記録が関与した直近の「暴露」に対する報復として削除されたという。彼のそのときの話し相手は看護婦のふりをし、彼とTinderで「できて」(マッチして)いた。

一方、オキーフ氏は、彼が偽アカウントを使っていたという非難を名誉毀損としてTwitterを訴えると言っている。彼の法務担当者はTechCrunchに対して「ジェームズ・オキーフのアカウントは1つしかない。彼は偽アカウントを持っていない。Twitterの声明は間違っている」と語っている。

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画像クレジット:Bryce Durbin/TechCrunch

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(文:Devin Coldewey、翻訳:Hiroshi Iwatani)

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TechCrunch Japan

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