Twitterが買収したVineを利用してビデオ共有のテスト―ディック・カストロがタルタルステーキのビデオをアップ

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昨年10月にTwitterはあまり知られていなかったビデオ共有サービスのスタートアップ、Vineを買収した。 AllThingsDによると、この買収を率先して進めたのはジャック・ドーシー自身だったという。ドーシーはTwitterの将来の発展にとってビデオ共有は非常に重要だと考えているらしい。ドーシーはまたInstagramの買収を熱望していたというが、こちらは実現しなかった。

今日(米国時間1/23)、TwitterはVineを利用したビデオ共有機能の実験を始めたようだ。CEOのディック・カストロ自身がビデオのリンクを投稿している。

くこうした短いビデオ・クリップの共有は間違いなく世界のTwitterユーザーが待ち望んでいた機能だ。

 

ツイートを拡張表示すると、ビデオが自動的にループ再生される。〔日本版:日本語環境ではビデオはエンベッドされないようだ。Twitterを訪問するかVineのリンク先を訪問すると表示できる。〕 残念ながら、ご覧のとおり、見た目に非常にうるさい。Twitterには早くちゃんとした「再生」ボタンを取り付けてもらいたい。

Financial Reviewが指摘しているとおり、これは「ビデオ版Instagram」だ。AndroidやiPhoneにはTwitterやYouTube向けのビデオ共有アプリが無数に出まわっている。FinancialReviewの記事によると、Twitterオリジナルのビデオ共有機能は6秒間限定で、現在のところスタンドアローンのアプリになるのか、Twitterの現在の公式アプリの一部になるのか不明だという。

Financial ReviewがTwitterのエディトリアル・ディレクター、Karen Wickreにビデオ・サービスのローンチについて取材したところ、Wickreはこう答えた。

…Vineの話だと思いますが、 … [サービスの公開は]まだしていないと思います。 ただ私はプロダクトの担当ではないので詳しいことはわかりません。

Vineが買収されたとき、われわれはTwitter自身とユーザーにとって善悪両面あると論じた。何百万という人々に対して撮ったビデオを即座にリアルタイムで公開できる能力というのは、ひとつ間違えばプライバシーの致命的な侵害にもなりかねない。

この機能が一般公開されれば、必ず近い将来に決して公開されてはならないようなビデオが公開されることになるだろう。どんなことが起きるか想像してみるのは難しくない。強力なツールには重い責任が伴う。ビデオはきわめて強力なメディアであるだけに、その運用にあたっては最大限の注意が払われねばならない。

Twitterの以前のメディア提携先、 Photobucketにもビデオ共有機能がああったが、TwitterはPhotobucketとたもとを分かってAviaryと新たに提携した。Vineを買収したからにはビデオ機能が近く公開されるのは理屈としては当然だ。

われわれもTwitterにコメントを求めているが、今のところ返事がない。

[写真:Flickr]

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+