Uberが金融商品・サービスに特化したUber Moneyチームを立ち上げ

Uberは新たなチームUber Moneyを立ち上げて金融サービス事業を開拓する。この新チームはドライバーをサポートするための金融商品の類を引き受ける、とUber Moneyの責任者であるPeter Hazlehurst(ピーター・ヘーズルハースト)氏が米国時間10月28日にブログに投稿した。

ドライバーアプリ内で、ドライバーは自分の稼ぎや支出を簡単に追跡できるだけでなく、お金の管理や送金もできるUber Walletに間もなくアクセスできるようになる。Walletは数週間以内にドライバーアプリで展開される見込みで、その後UberとUber Eatsのアプリでも展開される。

要するにUber Moneyは、Uberのクレジットカード、デビットカード、ドライバー向けのウォレット、Uber Pay、Uber Cash、そしてUberが今後展開するかもしれないその他の金融商品を一元管理する。今年、Uber Moneyチームは米国のドライバー向けに、Uberデビットアカウントとデビットカードをドライバーアプリに統合する計画だ。将来的には、米国外のドライバーも利用できるようにする、としている。加えて、Uberはガソリン代でキャッシュバックも行う。キャッシュバック率は3%からで、一番高くてUber Proドライバー向けの6%となる。

支払いに関してUberはドライバーと長い間争ってきた。過去数年間は、訴訟や抗議が展開され、カリフォルニアではUberがドライバーをどのように分類するかに関する労働者のための法律制定があった。金融ツールはドライバーにとって役立つものになるかもしれないが、独立請負業者としてではなく従業員として扱われることを望んでいる多くのドライバーにとって根本的な問題を解決するものではない。

画像クレジット:Spencer Platt / Getty Images

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(翻訳:Mizoguchi)

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TechCrunch Japan

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