UberとLyft、特許侵害で「Hailo」に訴えられる、ただしダイムラー傘下のHailoではない

“Hailo Technologies, LLC”という会社が、米国特許 5,973,619を侵害したとしてUberとLyftを訴えた。「自動化された配車および支払い履行システム」に関する特許で、Alexis Paredesが1997年に出願し1999年に付与された。ユーザーがメニューから輸送システムを選択し、目的地と乗客数を入力すると、乗車料金の見積もりが表示され、スキャンされたカードによる支払いを受け付けるソフトウェアシステムだ。

当初VentureBeatが報じたように、訴訟の主はタクシー呼び出しサービスのHailoかと思うかもしれないが、実際にはそうではない。Hailo Technologies, LLCは、欧州各地でタクシー呼び出しサービスを展開し、北米進出後にDaimlerに買収され、昨年myTaxiと合併したあのHailoとは全くの別物であり一切関係がない、とDaimlerはTechCrunchに話した。Hailo Technologies, LLCは今年カリフォルニア州で法人化され、”Bring” という商標で事業を行っているらしいが、現在入手可能な製品を販売したという証拠を見つけることはできなかった。

本誌は元の特許保有者と、Hailo Techologiesの代理を務めるCotman IP Groupに接触し、Hailo Technologies, LLCとBringについて追加情報を得ようとしているが、また何の返事も受き取っていない。会社は自らを「持ち株会社」として登録しており、Cotmanは以前Kickstarter等の会社に対するリモート制御性玩具に関する裁判でTZUの代理人になったことでマスコミをにぎわした。

最近Uberは独自の特許買い取りプログラム、UP3を立ち上げた。これは買収と自社の技術開発を通じて知財権の保有数を増やし、将来の ― 今回のような ― 訴訟に備える全体戦略の一環だ。

追加情報提供:Megan Rose Dickey、およびKate Conger

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook