Uber型子供送迎サービスShuddleが、資金調達難から突然の事業停止

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Shuddle(シャドル)のファンには残念なお知らせだが、Shuddleはシャットダウンならぬシャドルダウンすることになった。明日(米国時間4月15日)を持ってサービス提供を停止する。

Shuddleの売りはその安全性に有った。ドライバーの詳細なバックグラウンドチェックはもちろん、運転中も、道順からそれていないか、スピード違反や運転中にメール交換をしていないか等がチェックされると共に、追跡情報がリアルタイムに両親へ提供されていた。また、子供の放課後の様子調査等、普通のドライバーが気味悪がるようなことさえ、Shuddleのドライバーは行う事が認められていた。

サービス停止のニュースは、本日(米国時間4月14日)の午後にユーザーへ送られたメールによって伝えられた。かなり突然な印象ではあるが、明日の営業終了をもってサービスが停止される。

Shuddleは、ドライバーに対して一両日中に未払い分の料金を支払うことを約束している。

CrunchBaseによると、Shuddleは今日までに1220万ドルもの調達に成功しており、最近では昨年3月に960万ドルの出資を獲得していた。

こちらがサービス停止に関するメールの全容:

◯◯様

誠に遺憾ながら、4月15日(金)をもってShuddleの業務停止、および事業の精算を行うことになりましたことを、組織全体を代表してご連絡差し上げます。我々は、継続的な成長が実現できるよう、資金調達に努めてまいりましたが、最終的には事業継続に必要な資金を調達することができませんでした。

4月15日(金)中は、これまで同様、Shuddleをご愛顧頂く理由でもある安全と信頼を第一に考え、皆様のようなご家族、そしてドライバーの方々に対してサポートを行って参ります。ドライバーの皆様には、最終営業日もユーザーであるご家族の皆様へのサービス提供にご協力頂き、お礼申し上げます。4月18日(月)に、ドライバーの方々へ最後の給与明細が発行されます。通常と同様の振り込みが行われますので、皆様の口座に振込内容が反映されるまで1〜2営業日かかる可能性がございます。

お電話でのサポートサービスは金曜日中まで、Eメールでのサポートサービスは、4月18日(月)中までご利用頂けます。一般的なお問い合わせについては、support@shuddle.us、お支払いに関するお問い合わせはpayments@shuddle.usまでご連絡下さい。

2016年に入ってから、Shuddle Servicesをご利用し得られた収入額が600ドル以上のドライバーの方には、 1099-MISC(雑収入の申告書)が発行されます。申告書上には、Shuddle上での運転サービスによる収入、ボーナス、経費精算、特別イベントクレジット等が記載されています。また、同時期に、収入額が2万ドル以上かつ、200回以上のサービス提供を行った方々に対しては、1099-Ks(別の税申告書)が発行されます。税関連の法令遵守および、Shuddle Servicesのご利用を勘案した税控除に関するご質問は、税理士等の専門家までご相談下さい。

ドライバーの方々が、新しくそしてやりがいのあるフレキシブルなお仕事の機会をみつけられることをお祈りすると共に、父兄の皆様には、日頃よりお子様が安全に学校やご自宅、そして遊び場へと移動できるよう尽力されていることに対し、頭が下がる思いでいっぱいです。

Shuddleのご利用誠にありがとうございました。

引き続き安全な旅をお送りください。

Shuddle一同

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(翻訳:Atsushi Yukutake 500px

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。