Unityのゲーム開発プラットフォームがSteamVR対応を発表

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ゲーム業界の大手2社が魅力的なVRコンテンツを世に送り出すために協力すると発表した。

Unity TechnologiesとValveは、UnityプラットフォームのSteamVRネイティブ対応を発表した。追加のコストなしに、開発者の制作の幅が大きく広がることになる。

Unity Technologiesはこの連携を同社がカリフォルニア、ハリウッドで開催している Vision VR/AR Summit発表した。

これはVRの領域に踏み込むゲーム開発者にとって良い条件であり、大きな意味を持つ。Unityはすでに多くのゲームクリエイターが利用するゲーム開発ソフトウェアの筆頭で、全ゲームクリエイターの3分の1近くが主要な開発ツールとして使い、500万人の開発者が登録している。

Epic Gamesは自社のUnreal EngineプラットフォームのVRについてアップデートを発表している。その後に今回の発表があった。Epic Gamesは、来月のGDCでデモを行う予定だ。

「ValveとUnityは、どちらも可能な限り最高品質のVR体験を実現しようと取り組んでいます」とUnity TechnologiesのCEO、John Riccitielloは言う。「それはつまり、開発者に成功するための全てのチャンスを提供するということです。Valveとのコラボレーションは正にそれを行うためです」。

開発者にさらに機能を提供するため、プラットフォームのための新たなVRレンダリング・プラグインも発表した。「より高い正確性、パフォーマンス、そしてよりリアルな体験をコンシューマーに届けることが可能となります」とUnityは説明する。

「Viveのデモの多くもUnityで制作しました。そして現在もVR開発に活用しています」とValveの共同ファウンダーでMDを務めるGabe Newellは言う。「このプロセスを通し、VR開発者と協力することで、私たちのためにもUnityをさらに充実し、強力にする機会を得ました。その利点をVRのコンテンツクリエイターとも共有したいと思います」。

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TechCrunch Japan

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