Unityのプラグインで各種ARプラットホームの違いを吸収する8th Wallが未来でなく今のスマートフォンARの活況を展望

拡張現実のスタートアップは、その多くが、スマートグラスの常時着用がもたらす未来の世界にフォーカスしている。しかしARは、今現在のモバイルデバイスの使い方にも、私たちがまだ見たこともないような変化をもたらし得る。

でもこれまでARのそんな使い方の多くは、最新かつ最高性能のハードウェアを必要とした。そこへ、FacebookやGoogle出身の技術者たちが作った8th Wallは、今あるスマートフォンの90%以上で使える技術によって、スマートフォンARのリーチを広げようとしている。

Palo Altoに拠を構える同社のより大きな目標は、スマートフォンARアプリの開発をこれまでの10倍早くし、ネイティブのARライブラリを有効利用し、あるいは必ずしもスマートフォンのセンサーやカメラなどを使わなくても、十分なAR体験を実現することだ。

今日同社がローンチしたUnityデベロッパー用の無料のプラグインXRを使えば、拡張現実のアプリを作って実験することができる。同社はまた、Norwest, Betaworks, VR Fund, SV Angel, Greylock, そしてThird Kindらからの240万ドルの資金調達を発表した。

8th Wallの協同ファウンダーErik Murphy-Chutorian

8th WallのXRソフトウェアで、光や面の推定、シーンディスプレイのキャリブレーションなど、物理的世界の中にデジタルオブジェクトをシームレスに置き、それらが環境に反応できるために必要な機能を実装できる。

“ARをネイティブに設計するやり方は、まだ誰も知らない”、Betaworksの投資家Peter Rojasはそう語る。“モバイルの初期のころを、思い出してしまうね”。

8th Wallの最大の売り物は、すでにそこらにあるさまざまなARプラットホームを横断して開発ができるとともに、個々のデバイスの特徴も利用していく点にある。

“いろんなプラットホームがばらばらでも、それらを橋渡しできるし、またXRで十分な付加価値を与えることができる”、8th Wallの協同ファウンダーErik Murphy-Chutorianは、こう語っている。

そのプラットホームは、AppleのARKitやGoogleのTangoなどさまざまなARプラットホームをシームレスに統合し、またiPhone 5C以降やKitKat以降のAndroidなど、あまりロバストでないデバイスでも、3DoF(three degrees of freedom, 3次元方向) ARの機能をやや制限つきで実装できる。チームは今後、サポートする機種をもっともっと増やしたい、と言っている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

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TechCrunch Japan

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