Unityはゲームのプラグイン不要のブラウザ/Web対応化を無料に

さかのぼること3月にUnityは、Unityを使用したゲームをプラグイン不要でWeb上に展開できる、それはWebGLという魔法のおかげである、と発表した。

UnityのWebGLに関する発表はあまり詳しくなかったが、同社の例年のUniteカンファレンスが来週に迫ってきた今日このごろ、詳細が少しずつ漏れ出てきた。

まず、UnityのWebGL展開サポートは無料ユーザもProユーザも無料で利用できる。Unityのエンジンでゲームを作ったら、一銭も払わずにそれのWeb化ができるのだ。

WebGLって一体何? 簡単に言うとそれは、Webデベロッパがコンピュータのグラフィクスカードのパワーを直接利用して、プラグインなどをダウンロードしなくても、ブラウザの画面上で3Dなど高度なゲームやアプリケーションを動かせるためのツールだ。それは2011年に登場したが、ブラウザ上でアプリケーションをよく見かけるようになったのは、やっと昨年あたりからだ。

Unityのゲームはかなり前からブラウザ上でもプレイできたが、そのためにはプラグインのダウンロードが必要だった。でも今は2014年だ。ユーザにいちいちプラグインをダウンロードさせるのは、なかなか難しい。

そこで、Unityのゲームの展開は、今やWindows上が無料、MacもLinuxもiOSもAndroidも、そして次世代コンソール(ゲーム専用機)もすべて、無料だ。ただし次世代コンソールの場合は、ゲームの実際の出版やテストをするのが、ちょっと面倒だが。

なお、なんでもかんでも無料のUnityはどうやってお金を儲けているのか? 三つの方法がある: 1)高度なユーザのための有料ライセンス、2)世界に冠たるMicrosoftやSonyとのパートナーシップ、3)ゲームからの収益が年額10万ドルを超えたら課金するよ、という最初からの契約。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。