Valossaはビデオの登場人物の感情までも検索可能にする


ビデオ分析プラットフォームのValossaは、ビデオ制作者、広告業者、その他のビデオ専門家たちがビデオ内の映像を把握する際の手助けとなるプラットフォームVal.aiを立ち上げた。コンピュータビジョンに対する巧みな検索(「ビーチの男性」「車のインテリア」「びっくりする子猫 」)に加えて、このプラットフォームは感情分析(この人は幸せ/この人は悲しい/この人は混乱している)を行うことができ、HD画像ストリームから心拍数の分析を行うこともできる。

私はTechCrunch Disruptでプラットフォームを試して、同社の技術が単なるビデオフィードから、どれだけ多くのことを探り当てられるかに圧倒された。特に心拍を測定する機能は、ほとんど魔法のようだった。同社の技術はイメージフィードの中に起きる顕微鏡的変化を使って、いつ拍動が起きているかを検知している ‐ もし私のApple Watchの心拍数モニターは正しいとすれば(おそらく違うかもしれないが)、それは驚くほど正確だった。もしそれ絶対的な基準に照らして100%正確ではないということが分かったとしても、ビデオ映像を分析する人々が相対的変化(心拍が上昇した/心拍が下降した)を検知するためには有用だろう。

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    97%ハッピー
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    76%の悲しさ
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    78%の当惑
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    「Haje、その脱いだズボンを穿いたらどうだ」。意味しているのは93%の驚き。

「私たちのテクノロジーには沢山の用途があります」と説明するのは同社のチーフコマーシャルオフィサーのVille Hulkkoだ。「特に巨大なフィルムプロジェクトに取り組んでいる人たちのためのものです。例えば、あなたが、ビーチ上の犬とビーチボールの映像の、特定の部分を探していると想像してみてください。もしそれがいつ撮影されたかを覚えていない場合には、目的のビデオクリップを探すのにとても長い時間を費やすことになります。当社の技術を使えばそれは簡単です:ただそれを検索するだけです」。

同社の感情分析エンジンの優秀さは気味が悪いほどだ。あなたはそれをWhat is my Movieというサイトで試すことができる(昨年のDisruptでローンチされた) ‐ 例えば「dog gets lost」とか、「hero wears a suit」とか、「money is burned」といった文字列で検索してみて欲しい。素晴らしい。そう思わないか?

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(翻訳:Sako)

投稿者:

TechCrunch Japan

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