Vivaldiブラウザの新プレビュー: カスタマイズオプションの増、マウスジェスチャの拡充、そしてChromeエクステンションを実験的にサポート

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元OperaのCEO Jon von Tetzchneが立ち上げたBlinkベースのブラウザVivaldiは今、その最新のテクニカルプレビューをダウンロードできる。新たに加わった機能は、新しいカスタマイゼーションオプション、マウスジェスチャサポートの拡充、そしてエクステンションの実験的サポートだ。この四度目のプレビューを最後として、次はいよいよベータに入るものと期待されている。

まずカスタマイゼーションオプションの方は、既製のテーマを4種類提供、そしてタブは上、下、右、左のどこにでも置けるようになった。順列組み合わせでいうと、Vivaldiのカスタマイズの方法は今や1億5500万とおりある、とVivaldiのチームが言っている。

この膨大なオプションは、Vivaldiにおけるvon Tetzchnerの哲学、“疑わしきはオプションにせよ”の帰結だ。今日の発表声明でも彼は、“選択の幅を広げることを恐れる人たちもいるが、Webブラウザはユーザが毎日朝から晩まで使うものだ。だからユーザの望み通りのルック&フィールや動作仕様を持つのが当然ではないか?”、と述べている。また彼は、Vivaldiはパワーユーザのためのブラウザとして作った、と公言して憚(はばか)らない。細部までユーザがカスタマイズできることも、そのコンセプトの実装の一つだ、と。

Chromeのエクステンションは実はかなり前からサポートされていたのだが。今回のアップデートで、それが実験的な機能である、と公表された。ぼくの経験では、Chrome Web Storeにあるエクステンションの多くがVivaldiで使えるようだが、ユーザインタフェイスがまったくないので、バックグラウンドで黙々と動いているだけなのだ。アイコンぐらい、出してちょうだい。

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マウスジェスチャはVivaldiの競合製品の多くが無視しているが、Operaには昔からあるので、von Tetzchnerの新しいブラウザにそれがあるのも当然だ。今度のバージョンでは、ユーザがジェスチャをカスタマイズでき、またタブの切り替えやキーボードフォーカスをonにするジェスチャなどが新たに加わった。ラップトップのタッチパッドでマウスジェスチャを、前よりも容易に使えるようになった。

実際に使ってみれば、まだバグに遭遇したりもするだろう。たとえば前のアップデートでは、ブラウザウィンドウの移動ができなくなった。でもそういうことは、アルファ段階の製品では大いにありうることだ。全体的な実感としては、かなり安定しているし動作も速い。しかもすでに、非常に活発なユーザコミュニティが存在するのだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a.
hiwa

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TechCrunch Japan

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